カギ交換代は次の入居者負担という不思議な慣習の賃貸市場


こんにちわ。

元不動産賃貸営業マンの中田です。

私が営業マン時代によく頂いた質問「カギ交換代」についてです。
カギ交換

カギ交換代とは入居の際に新しいカギの交換代として○○円頂きますということです。

金額としては 1万~3万円程度が一般的な値段になります。

首都圏では部屋を借りる人が負担するカギ交換代

首都圏で部屋を借りる場合、ほとんどの賃貸物件でカギ交換代は借りる人の負担となります。

「それっておかしくない?」と思われた方は首都圏以外にお住いの方かもしれません。

逆に「どの物件でも借りる人が負担だよね?」と思われた方は首都圏在住歴が長い方かもしれません。

しかし、よく考えてみてみましょう。

大家さんが希望して貸しだしているのに、なぜ借りる人が「カギ交換代」を負担しなくてはいけないのでしょうか?

本来、カギ交換代は大家さんが負担すべきものです。

首都圏の賃貸でカギ交換代が入居者負担な理由は慣習

では?なぜカギ交換代は入居者負担が当たり前となっているのでしょうか?

まずは大きな理由としてあげられるのは「慣習」です。

大家さんは年配の方が多くいまだに部屋を貸してやっているという昔の考えのままです。

ただ大家さんだけが悪いわけではなく不動産業者も大家さんにカギ交換は不動産業者が行うのでその料金はお客様に負担してもらいますね。という営業をします。

大家さんは自分がカギ交換代を払うわけではないので不動産業者に任せてしまいます。

カギ交換を不動産会社がやりたがるのは、もちろん非常においしい収入源なためです。
カギ交換

試しに私の部屋のカギ本体(カギとシリンダー)だけの値段を調べてみました。

カギ本体は 3千円でした・・・。

私が入居を決めた時に請求されたカギ交換代は 1万5千円。ちなみにオートロックはないので部屋部分だけです。払うのが嫌だったのでカギ交換は行いませんでしたけど・・・笑

不動産屋は 1.2万円の利益となりますがこれは工賃込みの利益になります。

工賃といってもカギ交換というのは非常に簡単に出来ます。素人の方でもネットで調べればすぐにできます。

早ければ 15分。遅くても 30分かかることはまずないです。

これだけのためにカギ交換代として 1万~3万円も請求できるなんて・・・おかしな慣習の業界ですよね。

カギ交換代の相場は1万円以上と高い

この記事を書いているうちに怒りが湧いてきたので検索サイトで高いカギ交換代でいくらするのか調べてみました。笑

ざっと調べた程度ですが、一番高いカギ交換代で 2万7千円!一番安いものでも 1万2千円でした。

カギ本体だけの値段がわからないのでなんともいえませんが、料金が高すぎですよね。

賃貸でカギ交換代に納得がいかなければカギ交換を断る

カギ交換

まさに私の事です。笑

不動産業界を知っていたからこそカギ交換代を払いたくなかったという事。

万が一前の入居者が泥棒に入ったとしてもカギをこじ開けるわけじゃないので、すぐバレるからそんな事はしないと思った事。

これが私がカギ交換を断った理由です。

しかし、これは男だからこんな事を言えるのであって女性は心配ですよね。

だからといって大家に了承をもらって自分でカギ交換してマスターキーを大家に渡すなんていうのも面倒ですよね。

残念ながらここは、カギ交換代で「安心」を買ったと思う事にしましょう。

まとめ

賃貸の場合、最近ようやく大家さんと不動産会社にサービス業という意識が高まってきていると思います。

その結果、礼金、仲介手数料などを安くすることが増えてきました。

しかし礼金、仲介手数料を下げた分を少しでも補おうと「カギ交換」やその他各種料金で取ろうとしています。

最後にもう一度、書きます!!

「カギ交換代」は大家さんが負担するべきものです。

これを読んで頂いた方達が次回引越しの時に、声を少しでもあげて頂ければ少しずつ不動産業界が変わっていくと思います。


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