今回は「賃貸の更新料がかかるのはどうも腑に落ちません」というタイトルで、賃貸の更新料は仕方がない?納得できない?どちらの考えですか?という質問に答えてもらいました。
更新料は何のためにあるシステムなのか、よくわからない
36歳、男性、事務職です。
二年ごとに更新料がかかる今の賃貸に納得がいきません。
何のためにあるシステムなのか、いまいちよくわからないのです。
貸し手側にとっても、借り手側にとってもメリットがあるとは思えません。
更新料を払うくらいなら、別の部屋に引っ越すいいタイミングだと考える人もいるでしょう。
手数料などで不動産屋は儲かるかもしれませんが、他に誰も得しません。
家賃以外にもいろいろとお金がかかったのにもかかわらず…
そもそも、敷金礼金はおろか、鍵の交換費用、撤去時の清掃料やその他様々な費用が家賃以外にもかかっています。
家賃以外での支出があまりにも多すぎます。
これらの支出が短期で入出を繰り返す人への対策だというならまだわかるのですが、そのうえ長く借りている人にさえ、更新料という名目でお金をとっていくのはどうなのでしょう。
一体大家さんは、長く借りて欲しいのか、短期で出ていってほしいのか、わからなくなります。
私は気に入った部屋があれば長く住み続けますし、逆に気に入らない部屋であればすぐに出ていくタイプです。
というか、大半がそういう人だと思います。
そうすると、更新料のあるなしで転居を決める人ってなかなかいないと思うのです。
結果、長く住み続けたい人が渋々更新料を払っている、そういうパターンが多いと思います。
唯一更新料を不満に思わないとしたら、学生ではないでしょうか。
二年の短大なら丁度いいですし、四年生の大学であっても、更新料は一度きりです。
二回目の更新料を払うタイミングで卒業して退去するわけですから。
更新料をなくし長期で借りる人への優遇措置を用意するべき
しかし、長く借り続けたいと思う人にとってはただただ負担でしかありません。
個人的には長く借り続ける人に優遇措置があって然るべきだと思います。
先の学生の例でいうと、四年制大学を卒業したら、会社に近いところに家を借り直そうとなります。
大半の学生が引っ越しを考えるわけです。
けれど、中には住み慣れたところがいい、意外と会社が近くに決まったという人もいるでしょう。
そうした人に、更新料ではなく、むしろ家賃を下げるなどのサービスがあれば、まだまだ借り続けようかと思う人も多くなります。
それは結果として大家が得することになりはしないでしょうか。
不動産屋にとっては短期で家を借り換えていった方が手数料が儲かるという理由で残っている古い慣習と言わざるを得ません。
賃貸の更新料をなくし、長期で借りる人に対する優遇措置などを用意してほしいです。
それは結果として貸し手、借り手側にとっていい効果をもたらすと思います。