ルームシェアは借りるのも大変。住んでからも大変。その現実


誰もが一度は憧れるルームシェア。

みんなで楽しく生活出来て、居住人数で家賃を割るので経済的にも楽ちん。

場合によっては、一人では借りれない豪華な部屋もみんなでお金を出し合う事で借りれる事も!

そんな甘いお考えをお持ちの方が大勢いらっしゃいます。

そこで元不動産賃貸営業マンからみたルームシェアについて語りたいと思います。

ルームシェアを希望されるお客様は若い方が多い

ルームシェアを希望されるお客様の多くは20代半ばの方で初めてルームシェアをしようという方が圧倒的に多いです。

友達と仲良く生活してお金を貯めたいというのは、よくわかります。

しかし現実は悲しいものでルームシェアをして次の引越し先もルームシェアとなる方は、ほとんどいません。

ましてや半年での退去なんて事もよくあります。

そこでルームシェア解消のよくある理由を紹介したいと思います。

  • ケンカ
  • どちらかが彼氏彼女との同棲する事になったため。
  • 転勤

みなさんも予想通りだとは思いますがルームシェア解消理由は圧倒的にケンカが多いです。

やはり友達といえ毎日、顔を合わせる事で腹が立つ事がでてきてしまうようです。

次に多いのは彼氏彼女が出来た事によってルームシェア解消という場合です。

転勤は地方に行く場合と通勤が遠くなるためという場合がありますが、借りる時にその可能性を考えなかったのか少し疑問になりますよね。

ルームシェアを断る大家さんが多く部屋を借りにくい

先ほども書いたとおりルームシェアの方は、さまざまな理由で解約する可能性が高いです。

実際にルームシェアをする人は、初めてルームシェアをする人が多く、結局一年以内に解約をする人が非常に多いです。

別に一年以内で解約をする事は悪い事ではないですが、もしあなたが大家さんの立場であればどう思いますか?

家族、カップルに貸した方が長く住むと思いませんか?

そういった事からルームシェアを承認する大家さんが少ないのです。

他にも大家さんがルームシェアを認めたくない理由があります。

  • うるさくなる
  • 入居者の勝手な入れ替え

「うるさくなる」というのは思い込みと思われがちですが実際によくあります。

広い部屋をルームシェアできた事によって毎週友達をよんで騒ぐなんていう事がよくあります。

そして「入居者の勝手な入れ替え」は入居者が一人でも出て行ってしまった場合、家賃の負担が大きくなるので勝手に新しい入居者を入れるケースです。

こうなると、その部屋にはいったい誰が住んでいるのでしょうか?

大家さんも知らない間に頻繁に入居者が変わるという事は、他の入居者ご近所から見れば怪しい住居人達にしか見られません。

これでも、あなたが大家さんだとしてルームシェアを認めるでしょうか?

これがルームシェアが審査に通りにくい原因です。

ルームシェアの賃貸借契約は面倒だし大変

ルームシェアは審査に通りにくいのは事実ですが、承認している部屋もあります。

しかしその部屋の多くは契約が面倒な場合が多いです。

ルームシェア物件の多くは入居者全員を契約者とし、その全てに連帯保証人を付けて下さいという契約ばかりです。

例えば 2人でのルームシェアであれば契約は比較的簡単です。

それが 5人のルームシェアとなれば、もう大変です。

私が過去 1回だけ 5人のルームシェアで戸建物件というのを仲介しましたが、もう本当に大変でした。

契約者と連帯保証人合わせて 10人分の必要書類を全て集めなければなりませんし、1人の連帯保証人には断られそうになりヒヤヒヤしながら契約になった事を覚えています。

ルームシェアの場合は連帯保証人を付けてくださいと言われる事がほとんどです。

必ず事前に連帯保証人をお願いする方にはルームシェアをするという事を伝えるようにしましょう。

まとめ

私自身も実は一度はルームシェアに憧れました。笑

でも不動産賃貸という仕事をした時にルームシェアで部屋を借りる難しさと友達関係の壊れやすさを痛感してしまいました。

あくまでも私の考えですがルームシェアはあまりオススメ出来ません。

すぐにルームシェアを解消してしまうような事があれば引越し代もバカにならないですし精神的にも疲れてしまいますから。

ルームシェアをするのであれば大きな覚悟でルームシェアする事が望ましいでしょう。


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