こんにちわ。元不動産賃貸営業マンの中田です。
今回は「部屋を借りる時に断られやすい方、審査落ちしやすい方」についてです。
部屋を借りる人は年齢、職種、収入、保証人などさまざまな内容をもとに審査されます。
そこで私が経験した「部屋を借りにくいかた」たちについてです。
もし自分が大家さんになったとして考えてみる
「部屋を借りにくいかた」を説明する前にもし自分が大家さんだったらという立場になって一度考えてみましょう。
もしあなたが大家さんだとして、あなたが部屋を借りたいと来たら部屋を貸せますか?
見ず知らずの人の収入、職業、保証人の内容を見て安心して貸せますか?
それぞれの項目、収入、職業、保証人を証明するものをみて部屋を貸すか考えたいですよね?
どうですか?証明するものをみたら自分自身に部屋を貸せますか?
友人のなかで信頼して部屋をかせる人は何人いますか?
では、こちらの内容を忘れずに次に読み進んでみてください。
個人事業主で税金対策として収入を低くしている方
会社に所属せずフリーで働いているかたです。
システムエンジニア、プログラマー、デザイナー、スタイリスト、ネイリストなど、さまざま職種で働いている方がいます。
個人事業主のかたの場合、やはり収入が安定しているか心配になります。
しかし収入が多い月もあれば少ない月もある。また多くの個人事業主の方は経費をうまく調整して収入を少なくする事で税金対策を行っています。
そのため部屋を借りるさいの審査で確定申告の写しを出してもらいますが・・・部屋を借りることは難しいです。
「もし自分が大家さんになったとして考えてみる」で書きましたが、もしあなたが大家さんで確定申告の写しをみて個人事業主だから税金対策で収入が少ないから仕方ないね!
と思いますか?思いませんよね?
こうなると後は理解のある大家さんを探すか、住みたい部屋の家賃を落とすしか方法はありません。
芸能関係の方は浮き沈みが激しく断られやすい
私も実際に何度か芸能人の方を仲介させていただきましたが、残念ながらその方はそこまで有名ではなくネットで検索すれば出てくるくらいの知名度の方でした。
その方は管理がしっかりしている新しいマンションに住みたいという事でしたが、そういった物件は大手不動産会社が管理しているため審査は厳しいです。
結果、審査落ちです。この場合審査落ちの理由は教えてもらえませんが、ほぼ職業が原因でしょう。
その後は大家さんと直接取引のある物件を紹介することで契約にいたりました。
芸能関係のかたは特に浮き沈みが激しいお仕事ですから、どうしても審査が難しくなります。
水商売関係のかたは契約者を両親にして本人は入居者で
とくにキャバクラだけで生計をたてているかたです。実はこういった商売のかたのほうが家賃の支払がしっかりしていたりします。
でも世間一般として考えた時にまだまだイメージが高くはないです。
そのためキャバクラ勤務ということでは部屋をかりる事は難しいです。
そういった場合はご両親のどちらかを契約者にしてご本人は入居者とします。
そしてご本人の内容(職業)は求職中などにして営業マンは知らなかったことにします。笑
デイトレーダーの方は特に部屋を借りにくい
実際にこちらの職種のかたは仲介した事はないのですがデイトレーダーに近いかたなら仲介した事があります。
契約にいたるまでいろいろと大変でしたが・・・その話しはまた別の機会に。笑
デイトレーダーというのは仕事の実態がつかめません。
そのため大家さんからすると無職のかたに部屋を貸すのとなんら変わらないのです。
しかしデイトレーダー、無職のかたでも部屋を借りられる方法はあります。
それは「残高の証明」又は「家賃の一括入金」です。
まず残高の証明ですが、これは銀行に行けば発行してもらえますが莫大な預金がない限り審査に通ることは難しいでしょう。
そこで「家賃の一括入金」です。
ようするに今の状態では信用がまったくないので最初に家賃を一括で払って信用を得るという方法です。
だいだい 2年分の家賃を契約時に一括で払います。
これならあなたが大家でも安心して部屋をかせますよね。
もし 2年以内に退去した場合は住んでいない期間の家賃はもちろん返ってきますので安心してください。
外国籍の方は文化の違いなどで断られやすい
これは残念ながら現実問題として断られるケースがほとんどです。
理由は文化の違い、前に住んでいた外国籍入居者の家賃滞納、夜逃げなどです。
文化の違いで多いのはパーティーです。笑
外国籍のかたはパーティーが大好きです。笑
私が営業マン時代に外国籍のかたを仲介した時はパーティーを行ってもいいけどうるさくしない事と念をおしました。
しかし私達が感じるウルサイと外国のかたが感じるウルサイは、もちろん差があり大家さんに私が怒られてしまいました。
そこで入居者にはパーティーは禁止という変更を了承してもらいましたが、数日後。大家さんからまたパーティーをやっているとクレームがきました。
入居者に話しを聞くと留守の間に友達が勝手にパーティーをしてしまったそうです。
どんだけパーティーしたいんだよ!
と内心思いながら友達もすべてパーティーは禁止ということを伝えて解決しました。笑
このパーティー程度の問題であれば解決できるのでいいのですが外国籍入居者が家賃を払わずに出国してしまった場合は大家さんはあきらめるしかありません。
外国籍のかたが部屋をかりる場合、学校の先生などが保証人にはなってくれますが保証人を付けられない外国籍のかたが大勢います。
これは外国籍の方だけではなく私達も保証人がいない場合、お金を払って保証会社を利用することになりますが正直、部屋をかりる時の保証人制度は行政が入って何らかの対策をしてほしいと思っています。
まとめ
収入が高いからといって必ず審査に通るわけではありません。また安定した職業だからといって安心もできないです。
その理由は単純で大家さんの好みによるためです。
収入が不安定そうだからダメという大家さんもいれば、公務員の方は細かすぎてダメという大家さんもいます。
自分の状況をしっかりと伝え審査に通る物件を営業マンに選んでもらいましょう。