全国各地で起きている賃貸住宅に関するトラブル。
今回は神奈川県の賃貸で起きた住居侵入トラブルについてお話を聞かせていただきました。
そして元不動産賃貸営業マンの私が今回お話を聞かせていただき感じた大事なチェックポイントについて書いてみました。
夫が海外転勤になり私は一人暮らしをすることに・・・
現在は45歳の主婦です。
今から10年ほど前に、私は神奈川県の横浜で一人暮らしをしていました。
2階建てのアパートで1Kの間取りです。
結婚はしていましたが、夫が海外転勤になってしまい、3年間単身赴任になったのです。
当時私は薬局で働いていました。家賃が勿体なかったので、単身赴任が決まってから、その1Kの部屋へ引っ越すことにしました。1階には大家さんが住んでいたので、女性の一人暮らしには安心に感じていたのです。
チェックポイント
1階に大家さんが住んでいる物件というのは確かに安心出来ますね。すぐに相談しやすく何かあった場合はすぐに駆けつけてもらえますからね。
こういった理由で大家さんが一緒の建物に住んでいるという建物を希望して選ぶ方もいます。そして多いのはやはり女性が圧倒的に多いです。
安心という意味では大家さんが一緒の建物内に住んでいる物件を選ぶのもアリでしょう。
夜の10時。突如、ドアノブをガチャガチャ握る音が・・・
引っ越して1年程経った時に、その日私は仕事から帰ってきてすぐにシャワーを浴びました。
シャワーから上がってきて、玄関近くのキッチンでお湯を沸かしながら頭をタオルで拭いていた時です。玄関のドアを外から誰かがガチャガチャ握る音が聞こえてきました。
ドアチャイムがなるならわかるのですが、夜の10時です。来訪者の予定もありません。
何が起こっているのか一瞬わからずに、ドアを見ていると鍵が回ってドアが開きそうになりました。
一瞬ドアチェーンをしていない事に気が付いて、慌ててドアに駆け寄ってチェーンをした瞬間、20代後半の男性がドアの隙間から立っているのが見えたのです。
私はドアを開けられないように必死でドアを閉めようとしました。
大声が出せなくて、私は変な声を出していた気がします。
その声に驚いて、男性は逃げて行ったようでした。
チェックポイント
非常に怖いですね。
男の私でも似たような体験がありました。深夜24時過ぎ突如、玄関のドアノブをガチャガチャする音が聞こえてくるのです。
すぐに音がしなくなったのでホッとしましたが、その間は非常に怖く感じました。この私の場合ですが部屋数が多いマンションに住んでいて、しかも深夜となると酔っぱらっていて間違ったのでは?ないかと思います。
事実、私が酔っぱらって帰宅したときに鍵が開かないと思い、よく確認すると一つ下の階の部屋を開けようとしていたのです。
このように私が体験したのは部屋間違いですが、この女性の場合は鍵が回りドアが開きそうになっています。こんなこと滅多にあることではありません。
そして女性がとった行動の通りドアチェーンをかけて、たとえ変な声でも、声を出した事が正解でしたね。
大家さんは警察を呼び警察に事件の経緯を話すことに
しばらく呆然として、そのあと大家さんに相談にいきました。
大家さんはすぐに警察を呼んで対応してくれたのです。
警察へ行って事情を聞かれて、モンタージュ写真の作成も手伝いました。
なぜカギを開けられたのかが不思議でした。
大家さんに聞くと、前に住んでいた人の時に使っていたカギを変えずに私と契約したそうです。それならば、前に住んだいた人かその知人が犯人の可能性があると考えました。
ですが、大家さんは前の住人はそんな事をする人ではなかったというのです。
チェックポイント
警察に行って事情を話すなど大変でしたね。
大家さんの気持ちもわかりますが、そんな事するはずないなんて思っていた人でも事件を起こしてしまうことはあるものです。
まさか!?あんな人が?
人の表面的な部分というのは、すごくわかりやすい人もいれば、実は裏では・・・という人も大勢います。むしろそんな人のほうが多いのではないでしょうか。
今回のケースで犯人として考えられるのは、やはり前の住人、大家さんに近い関係がある人たちです。
私が不動産賃貸営業マンをしていたときも実際、似たような事件が発生したことはありましたが、その時はやはり前の住人が合鍵で侵入し逮捕となったことがありました。
みなさんも新居に入居するときは必ず鍵交換をしているかを確認したほうがいいです。
結局、犯人はわからず…しかし大家さんの息子の友人が…
結局カギを変更しなかったことを大家さんが謝罪してきて、カギは無償で交換してくれました。警察も警戒してパトロールしてくれていました。
ですが犯人はわかりませんでした。
一つ気になったのが、大家さんの家には全部屋の鍵が保管されています。
そして、大家さんには20代後半の息子さんがいました。
事件の当日、私が大家さんのお宅に行った時に、家の中に息子さんと一人友人がいました。
ドアの隙間からリビングでくつろいでいる二人をチラッと見ただけでしたが、その息子さんの友人が犯人に似ていたのです。
確証もないし証拠もありません。怖い経験でした。
私はしばらくして引っ越すことを決めたのでした。
チェックポイント
この女性のかたが言う通り通常、大家さんというのは全部屋の合鍵を必ず持っています。合鍵を持っていないということは絶対にありません。
そのため、こういった事件が起きると必ず疑われるのは、まず大家さんと前の住人です。
ですから大家さんの息子の友人が犯人に似ていたということですが・・・どうなのでしょうか。真相はわからずですね。
しかし大家さんの鍵の管理がずさんだった場合、こっそり鍵を複製することもできますからね・・・。
今回のケースで大事なことは、やはり女性のかたが一人で家にいる場合は部屋の鍵をかけてドアチェーンもしたほうがよいです。
自分の身は自分で守るしかありません。そして用心に越したことはありません。
みなさん、特に女性のかたは部屋の鍵とドアチェーンをかけるようにしましょう。