空き部屋が多い賃貸アパートで起きた騒音トラブル体験談


全国各地で起きている賃貸住宅に関するトラブル。

今回は京都府の賃貸アパートで起きた騒音トラブルについてお話を聞かせていただきました。

そして元不動産賃貸営業マンの私が今回お話を聞かせていただき感じた大事なチェックポイントについて書いてみました。

求めていた条件にぴったりのアパートを契約

41歳男性 会社員。

トラブルを体験した住所は京都府京都市です。

私が前職で働いていた時に住んでいた賃貸アパートで経験したトラブルです。

そのアパートは職場からも近く、スーパーマーケットも徒歩5分以内でしたし、交通の便も良く、私が求める条件にぴったりだったのです。

アパートの1階に入居する契約をしたのですが、その際には、その後に起こるトラブルに悩まされるとは不動産会社からも大家からも全く説明がなかったのです。

2階建てのアパートで部屋数が全部で12部屋です。

住人が金髪で革ジャンを着ている風の若い男性ばかり…

契約を済まし、引っ越し作業をした際に、元からいる住人の方々に挨拶へ行ったのですが、その時に少し嫌な予感がしたのは事実です。

12部屋のうち2階の3部屋だけに住人がいらっしゃったので、簡単な挨拶を済まします。

条件が良いのに部屋が空いてるのが不思議だったのですが、事前に数回チェックでアパートを見に来た時には問題がなかったので契約したのです。

3名の住人と挨拶した時に気付いたのは、住人全員が金髪で革ジャンを着てる風の若い男性ばかりだということです。

しかし、挨拶では礼儀正しい方ばかりなので、トラブルを起こすような雰囲気がなかったのですが、部屋にあった楽器だけは気になったポイントです。

それが現実となる日は数日もかからなかったです。

チェックポイント

契約して引っ越したあとなので仕方ありませんが、条件が良い物件なのにも関わらず数人しか住んでいないというのは選んではいけない物件の可能性が高いです。

条件が良い物件なのに、住人が少ないで考えられる理由は下記のものがあります。

・建物の数部屋を法人契約でまとまって借りていたが解約となった場合。
法人契約で社員のために複数の部屋を契約している建物もあります。最近は少なくなってきましたが、私もそういった物件をみたことがあります。会社の方針が変わり部屋が一斉に解約となる場合があり、その時には一気に空き部屋となってしまうのです。

・建物で事件、事故が起きて多くの住人が一斉に解約をした場合。
これはよくある話ですが建物内で悲惨な事件、事故が起きると住人のかたは気持ち悪がって一斉に解約となり空き部屋が大量にでるのです。

・大家さんが変な人、または住人に変な人がいる場合。
いちばんやっかいな理由です。大家さんや、変な住人がいるというのは見てすぐにわかるものではありません。住みはじめて初めてわかることが多いです。

週4回、朝までセッションが始まるアパート

夜の9時を過ぎると、楽器演奏が始まります。

そして深夜に入ると、住人以外の人達が集まり、セッションし出すのです。これは私の部屋の上でバンド演奏がなされてるの同じ状況です。

楽器の音が騒々しくて睡眠不足の日々です。1つの部屋から楽器の音が聞こえたと思ったら、2つ目、3つ目と連鎖していくように、楽器の音に歌う声まで聞こえてくるのです。

それが昼間ならまだマシですが深夜です。深夜から明け方までが一番音が大きいのです。ちょうど私が起きる朝6時頃に演奏が終わる感じです。これが週に4回は起こります。

ご近所の方も楽器の騒音に困るくらいうるさいアパート

一度、大家に騒音をどうにかして欲しいと願ったのですが、注意しておきますとだけ言われて、全く改善されないのです。

ご近所の方も楽器の騒音に困ってるらしく、私に「どうにかして欲しい」とお願いされたこともあったのですが、住人の私が話しても止まらないのでどうしようもないのです。

すぐにわかったのは、大家の息子さんが住人の一人で、他の二人もバンド仲間だったのです。大家はアパートから離れた家に住んでいて、息子さんがカワイイのか全く注意もしない様子です。

チェックポイント

こういった大家さんは残念ながらある程度います。

問題解決に取り組まない大家さんの物件に住んでしまったときは、大変残念ですが引っ越しをするしかありません。

騒音トラブルとして裁判を起こそうと思えば起こせますが、お金と時間と労力を考えたら引っ越しをしたほうが圧倒的に楽ですから。

不動産屋が大家へ注意をしても大家は無視…

このアパートを紹介してくれた不動産屋にも状況説明したのですが、この案件を扱うのが初めてだったらしく、状況を知らなかったのです。

実際に不動産屋も騒音を確認したら、納得して頂き、不動産屋から大家へお願いする形で注意をしてくれたのですが、大家は無視です。

睡眠障害にでもなりそうだったので、他のアパートを探すことにしたのです。不動産屋も配慮してくれて、次に借りたアパートとの契約ではかなり減額してくれたのです。

チェックポイント

「不動産屋も騒音を確認」と話をしていただきましたが、不動産屋がトラブル原因を確認しに動くのは、その物件を管理している場合です。

不動産賃貸の仕事で多い、部屋の「仲介」の場合はこういったトラブル解決は行いません。それは大家さんが管理を行うという契約になっているからです。

部屋を紹介するだけで無責任では?と思われるかもしれませんが、これは契約でそのようになっているのでしかたがありません。

もちろん事前に騒音トラブルがひどいアパートだとわかっていれば、お客さんに説明しますが、その建物で起こっているすべての問題を把握しているわけではありません。

そのため今回の場合は責任には大家さんにすべての責任があると私は考えます。

おそらく部屋を紹介してくれた不動産屋は「仲介」という立場だと思われますので、わざわざ騒音を確認しにきてくれて親切だと思います。

私が勤めていた不動会社では、仲介した部屋で起こったトラブルは大家さんにはもちろん伝えますが、入居者には管理は大家さんが行っているので最終的な対応は大家さんにしていただくことになりますと伝えます。

この「仲介」という立場は家電量販店の店員さんだと思ってください。〇〇メーカーの家電を家電量販店で買い不具合が発生。その場合、基本的に修理は〇〇メーカーに連絡してメーカーが行いますよね?家電量販店が修理を行わないのと一緒のことなのです。

今回、登場した不動産屋はとても親切な会社だと思います。いっぽう大家さんは最悪ですね。

こうなることが予想できるのに入居者、不動産屋へ伝えないのは説明不足ですが残念なことに、こういったことを取り締まる法律はありません。裁判を起こすしかないのが現状です。

こういった大家さんを減らすため、そして借り手の不利益をへらすためにも大家さんに免許制のようなものが必要なのではないかと私は思います。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です