私が不動産賃貸で働くまえの話です。
初めてひとりで部屋を借りるということで賃貸について何も知らなかった20歳くらいの時に家賃が安く初期費用も安い事を条件として部屋を探していました。
すると神奈川県でピッタリな部屋が見つかったのでその部屋を契約しました。
都市ガスでは有り得ない高額なガス代となるのがプロパンガス
いざ引越しをして 1ヵ月経ち公共料金の請求書が届きました。
あれ?
高い?
前に住んでいた所より明らかに高い!!
前はこんなにしなかったガス料金!!
という事で調べてみると・・・
新居は「プロパンガス」
前の部屋は「都市ガス」でした。
う~ん、でも実家も「プロパンガス」だったけどこんなに高かったか?と・・・
まずはガス会社に電話で確認してみると、すごい申し訳なさそうに丁寧な説明をしてもらいました。
それをまとめるとプロパンガスは
- 自由料金のためプロパンガス会社によって料金が異なる
- 人件費、運搬費がかかる
- 都市ガスに比べ火力は強い!
- 災害時は都市ガスより復旧するのが早い!
との事です。
このプロパンガス会社はいくつもあり、その中から大家さんが選んで契約となっているようです。
そうなると、俺はこの高すぎるプロパンガス代を毎月払っていかなければ・・・
もう最悪でした。
せっかく家賃が安い所に引越したのにプロパンガス代が高いせいで固定費が毎月多くかかってしまうという・・・。
夏でも 6千円程度。問題は冬で、毎月 1万円以上かかりました・・・。
東京近郊でも都市ガスが整備されていない地域は多い
東京 23区の賃貸物件でガスを使用する建物は、ほとんどが都市ガスです。
ただ東京 23区外、千葉県、埼玉県、神奈川県の都心から離れたエリアではプロパンガスを使用という物件も多くなります。
東京近郊で都市ガスではなくプロパンガスが選ばれる理由
なぜ賃貸住宅で都市ガスが使用可能エリアにも関わらずプロパンガスを使うのか?
それは大家さんが建築時の配管工事費節約のためです。
都市ガスは配管工事費が必要ですがプロパンガスでは 15年間使う事を条件に配管工事費をプロパンガス会社が負担という契約がほとんどだそうです。
都市ガスでは建物の場所によって配管工事費だけで高額なケースになる場合もあります。
このようにコストの関係で仕方なくプロパンガスを選ぶ大家さんもいます。
しかし、まわりが都市ガスを使っているのにも関わらずプロパンガスを使っている建物は大家さんが配管工事費節約のためにしたものと考えてよいでしょう。
住むエリアにプロパンガス物件しかない場合
私は現在も首都圏に住んでいますが引越しの条件として「プロパンガス」の物件は選びません。
もし選ぶとするならば
都市ガスの建物がなくどうしようもない場合
住みたいエリアの都市ガス、プロパン使用割合が半々であればプロパン使用建物の賃料が相場より割安な物件しか選ばないです。
都市ガスが供給されているエリアではプロパンガスを極力、選ばない事をオススメします。
営業マン時代に、いろいろなお客様から話を聞きましたが
プロパンガスは良かったです!
なんていう話は一度も聞いたことがありません。
まとめ
何度でも書きますが都市ガスが供給されているエリアではプロパンガスを絶対に選ばない事です!
料金の高さに驚きますし、プロパンガス会社を変える決定権は大家さんにあるのでガス会社を変更出来ない可能性が非常に高いです。
これが私の体験した引越しにまつわる失敗談です。
みなさんも家賃だけを気にするのだけではなく、建物の設備をしっかりと確認するようにしましょう。