部屋探しで悩みがちな家賃についてです。
部屋探しで、あと毎月●●円出せばもう少し良い部屋に住める!と思い、どうしようかと悩んだ事はありませんか?
しかし、その考え方で本当にあっていますか?
家賃だけをみて部屋探しをしている人に是非、読んで頂きたい部屋を借りるうえで大事な家賃の考え方についてです。
部屋を探す時は家賃だけを見て部屋探しをしないこと
部屋をかりる時に家賃を決めますが、家賃だけを見て物件を選んでいませんか?
部屋をかりる時に重要なのは、何年程度住むかを考えておくことです。一般的に多いのは2年~4年程度住むことが多いです。
しかし、どれだけ住み続けるかということは本人にも誰にもわからないという方が多いはずです。急に実家に帰ることになった、まさかの転勤など人生は何が起きるかわかりません。それでも自分で新しい部屋にはどれくらいの期間住むかという考えが必要なのです。
ではなぜ住む期間を考えることが大事かというと賃貸の場合、無駄にかかる費用、わかりにくい費用が多く、住んだと仮定した期間の家賃総額と契約金を足して、2年または4年で割ると大きな差がでてくるからです。
そのため契約金と毎月の家賃を含めたトータルでいくらかかるのかが重要になってくるのです。
このことを考えるだけで自分が借りる部屋の家賃が決まり、うまく部屋探しができるようになります。
部屋を2年間借りた場合の総額で考えてみる
では実際にわかりやすく説明してみましょう。
ここではわかりやすく家賃を10万円で管理費込として一般的な条件とお得な条件で比較してみましょう。ただし敷金は計算に入れません。詳しくは「部屋を借りた時に支払った敷金は戻ってくる?こない?」をお読みください。
【一般的な条件】
敷金:1ヵ月
礼金:1ヵ月
仲介手数料:1ヵ月
契約時 | 2年住んだ場合 | |
家賃 | 10万円×24=240万円 | |
礼金 | 1ヵ月 | 10万円 |
仲介手数料 | 1ヵ月 | 10.8万円 |
総額 | 260.8万円 |
総額を24ヵ月で割ると、1ヵ月に108,666円を払う計算になります。
【お得な条件】
敷金:1ヵ月
礼金:0ヵ月
仲介手数料:1ヵ月
契約時 | 2年住んだ場合 | |
家賃 | 10万円×24=240万円 | |
礼金 | 0ヵ月 | 0円 |
仲介手数料 | 1ヵ月 | 10.8万円 |
総額 | 250.8万円 |
総額を24ヵ月で割ると、1ヵ月に104,500円を払う計算になります。
では上記の2年住んだ場合の金額を比較して考えてみましょう。
一般的な条件では実質1ヵ月108,666円払う計算となり、条件がお得な方では実質1ヵ月104,500円。この差額は4,166円となります。
部屋を4年間借りた場合の総額で考えてみる
今度は4年住んだ場合で考えてみましょう。
【一般的な条件】
敷金:1ヵ月
礼金:1ヵ月
仲介手数料:1ヵ月
更新料:1ヵ月
契約時又は更新時 | 2年住んだ場合 | |
家賃 | 10万円×48=480万円 | |
礼金 | 1ヵ月 | 10万円 |
仲介手数料 | 1ヵ月 | 10.8万円 |
更新料 | 1ヵ月 | 10.8万円 |
総額 | 510.8万円 |
総額を48ヵ月で割ると、1ヵ月に約106,416円を払う計算になります。
【お得な条件】
敷金:1ヵ月
礼金:0ヵ月
仲介手数料:1ヵ月
更新料:0ヵ月
契約時又は更新時 | 2年住んだ場合 | |
家賃 | 10万円×48=480万円 | |
礼金 | 0ヵ月 | 円 |
仲介手数料 | 1ヵ月 | 10.8万円 |
更新料 | 0ヵ月 | 0円 |
総額 | 490.8万円 |
総額を48ヵ月で割ると、1ヵ月に102,250円を払う計算になります。
そして一般的な条件とお得な条件の差額を計算すると4,166円となります。
2年、4年で借りた場合の、それぞれの結果をご覧頂ければわかると思いますが、お得な条件では家賃を、およそ4,000円上げても2年間の支払い総額はほとんど変わりません。
逆にお得な条件の実質家賃1ヵ月をベースとして考えるのであれば、一般的な条件で部屋を借りる場合は家賃を4,000円ほど低い96,000円までを上限として部屋を探さなくてはいけません。
賃貸でお金が返ってこない項目をチェック
この考え方で大事なのは住む予定の家賃も含めて総額いくら払う予定になるのか?
そして部屋を借りる時の条件に返ってこない項目が多ければ多いほど、実質1ヵ月に支払う金額が高くなります。
そこで返ってこない項目というのは代表的なのは下記のものがあります。
・礼金
・更新料
・仲介手数料
・保証会社利用料
・○○サービス料
・カギ交換代
・消毒料
・ルームクリーニング代
特に礼金、更新料、仲介手数料、保証会社利用料。これらは金額も大きく返ってくるものではないので借りる時に、この項目が多いほど、1ヵ月に支払う家賃は実質多くなってしまいます。
家賃だけを見て部屋探しをしないための2つのポイント
もしかしたら、ここまでの私の説明がわかりにくいという方のために・・・。
公益財団法人日本賃貸住宅管理協会のページでは、便利な計算ページがあるので利用してみて下さい。
「公益財団法人日本賃貸住宅管理協会 めやす賃料計算プログラム」
部屋を借りる時は、だいたいでいいので何年住むかを決めることです。
それから希望の物件に何年住むとした場合に、実質1ヵ月いくら支払うことになるのか?
この2つポイントを考えるだけで、表示されている家賃だけをたよりに物件を探していた人も物件選びに幅が出てくるはずです。