家賃交渉の4つのコツと知っておきたい3つのポイント


今回はみなさんが大好きな家賃交渉についてです。

家賃交渉について以前、「賃貸で入居中の部屋の家賃交渉を優位に進める方法」や「部屋探しで値引き交渉しやすい物件と、その項目」で、入居中の家賃交渉方法、交渉しやすい物件の見分けかたについて書きました。

そこで今回は部屋を借りる時の家賃交渉方法のコツについて元賃貸不動産営業マンの私がお答えします。

家賃交渉を成功させる4つのコツ

まず家賃交渉する前に知っていただきたいことは、家賃は下がっても千円~2千円。とてもラッキーだった場合でも3千円程度です。

ではさっそく、ややこしい説明は抜きにして家賃交渉を成功させる4つのコツをお伝えします。

営業マンには丁寧な態度で接するべし!

自分はお客様!お客様は神様だと思っているかたがいまだにいっぱいいます。不動産屋では部屋を探している人も大家さんも、どちらも大切なお客様です。

態度の悪い神様を大切な神様に紹介するわけにはいきません!といった事にならないように注意しましょう。

営業マンを味方につけるべし!

営業マンを味方につける作戦は何でもいいです。同情をひく、営業マンをヨイショょする。営業マンに何とかしてあなたのために家賃を下げてあげたいと思わせる人になりましょう。

相手も人間なのです。あなたのために何とかしたいと思わせるようにしましょう。

家賃交渉しやすい物件か確認するべし!

住みたい物件があったら、「間に管理会社が入りますか?」と聞きましょう。

みなさんが想像する不動産屋のイメージは不動産⇒大家といった取引だと思います。

しかし不動産⇒管理会社⇒大家という取引の場合も非常に多いです。

この場合、家賃交渉を行うと不動産屋、管理会社と二つのフィルターを通って大家さんに家賃交渉の話がいきます。こうなると家賃交渉が難しい場合が多いです。

それは管理会社が面倒くさがって大家さんに確認しない場合や、二つのフィルターを通っているわけですから、あなたがどれだけ切実な思いで家賃を下げてほしいのかが伝わりにくくなるからです。

家賃交渉をスムーズに行いやすいのは不動産⇒大家という取引形態の物件です。

営業マンの営業力を確かめるべし!

家賃交渉するとなった場合、営業マンに何げなく「どんな風に交渉するのですか?」と聞いてみましょう。

ごまかされたり、曖昧な返答だった場合は、その時点で家賃交渉の結果に期待は出来ないでしょう。

家賃交渉に慣れている営業マンであれば、あなたがいかにこの部屋に住みたいかを大家さんに説明をしてから金額交渉に入ります。

そして「ドア・イン・ザ・フェイス」を使います!ちょっとカッコつけて書いてしまいましたが気にしないでください。笑

この方法は有名な交渉テクニックですが、家賃を2千円下げてほしければ、まず大家さんに値下げ6千円はどうですか?と聞き、もちろんダメと言われますが、では半分以下の2千円でもいいので!とお願いすると大家さんも了承してくれやすいのです。

大きな要求をして本当の目的の小さな要求を通すのです。

これは交渉の初歩テクニックなのでこういった回答が出来ない営業マンであれば、ダメだと思ってください。

家賃交渉するなら知っておきたい3つのポイント

家賃交渉のコツがわかったかたは、次は家賃交渉するなら知っておきたい3つのポイントについてです。

本当に住みたい物件だけに家賃交渉すること!

営業マン時代、本当に多かったのが何でもかんでもとりあえず家賃下がりますか?というお客さんです。じゃあ家賃が下がったら住みますか?と聞くと、それは考えます・・・。

それって大家さんに対して失礼じゃないですか?自分が住む気がない部屋に、とりあえず家賃交渉をするのは止めましょう。

家賃交渉しにくい時期を知る!

1~3月と12月の家賃交渉は難しいと思ってください。1~3月は引越しシーズンで家賃を下げなくても他のお客さんがいると大家さんが強気になります。

12月は「部屋探しでいちばんおすすめの引越し時期」でも書きましたが大家さんは、すでに来年1~3月の引越しシーズンに入居者が決まればいいと思っています。まさに開店休業状態なのです。

逆に交渉される事がよくある!

家賃交渉をするのであれば、大家さんや不動産屋から条件を提示されることもあります。

それは家賃を○○円下げてもいいが、その代わり家賃発生日は3~5日後などという条件。もし家賃が下がったのにやっぱり止めますは絶対にしないでください!と強く言われる事があります。

あなたにとって、いちばんお得な条件はどれか?ということをしっかり考て交渉するようにしましょう。

その家賃交渉は本当にお得!?

さてここまで家賃交渉について書きましたが、みなさんなぜ?あんなに家賃交渉したいのでしょうか?

最初にも書きましたが家賃交渉して、実際に下がる金額でいちばん多いのは千円~2千円です。

家賃が2千円下がったとしても2年で4万円8千円。確かに大きな金額ではありますが、もっと大きな金額を払っていませんか?

そうです!それは礼金と仲介手数料です。この二つは払っても戻ってきません。

例えば家賃6万の部屋で礼金 1ヵ月だった場合、契約時に礼金として6万円が必要になります。もちろん支払うのはそれだけではありませんが、礼金はただのお礼として支払うお金です。みなさんお礼だけで人に6万円もあげますか?結婚式の祝儀の一般的な相場でも3万円ですよ。おかしいですよね?

もしこの礼金 1ヵ月6万円を無しにしてもらうことができたとしましょう。

そうすれば2年半、家賃2千円を下げてもらったの同じ効果があります。もちろん、それ以上長く住むのであれば家賃を下げてもらった方が得ですが、トータルであなたに得な方を考えて交渉する事が大事です。

でも礼金交渉の方が難しいんじゃないの?とお思いの方が多いかもしれませんが、そうではありません。意外と下がったりするのです。

詳しくはこちらに書いた「部屋を借りる時の礼金は一体、何のために支払っているのか?」や「部屋を内見し、その場でスグに交渉しやすいかを調べる方法」で不動産屋の仕組みについて書いていますので、そちらをお読みください。

まとめ

この4つのコツと3つのポイントさえ押さておけば、家賃交渉に対する知識はバッチリです。あとは家賃が下がることを祈って交渉結果を待ちましょう。


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