今回は「私たち夫婦は賃貸で好きなことをして過ごす人生が合っている」というタイトルで、いつまで(何歳まで)賃貸住宅に住もうと考えているかについて教えてもらいました。
30代のころはマイホームを持つのが夢だったが…いまは…
地方都市に住む、45歳女性、共働きの主婦です。
既婚者で40代ともなると、周りの知り合いの人はほとんど家を建てていて、賃貸住宅に住んでいる私たちは珍しがられます。
私としては30代のころはマイホームを持つのが夢だったのですが、都会育ちの主人は、便利な街中を離れ郊外に住むことを嫌がり何度か説得するも、首を縦に振ってくれることはありませんでした。
あと主人の実家の持家が近くにあり、いつかはその家を譲り受けることになるかもしれないので、無理して自分たちで家を買わなくてもいいという考えもあり、そのぶん余裕になったお金は、人生を楽しむことに使いたいと言い続けてきました。
たしかに主人の考え方にも一理あるので、迷っているうちに40代半ばになってしまいました。
この年まで賃貸住宅で我慢してきたのだから、ここを出るのは主人の実家に引っ越すときになりそうです。
主人の言うとおり無理して家を買わなくてよかった
私もマイホームはあきらめて、そのぶん浮いたお金は人生の楽しいことに使おうと思い、欲しい物は我慢せずに買ったり、旅行に行ったりするようになりました。
そうしていて気づいたことですが、家を買うために、欲しい物もやりたいことも我慢していたころにくらべると、ハリのある充実した毎日を過ごせているということです。
今となっては主人の言うとおり、無理して家を買わなくてよかったと思っています。
家を買っても、そこに住み続けられるという保証はない
賃貸にもいいところはあります。
それは、その年代やその時の状況に合わせていつでもどこにでも引っ越しできるという気楽さと自由さです。
知り合いの人の話ですが、無理して家をたてて毎月のローンに追われ、やっと自分のものになったと思ったら、数年後に夫が亡くなり、遠くに住む息子の所に引っ越すことになり、今度は、家を売ることに苦労している人もいます。
一生をかけた大きな買い物ですが、人生何が起こる分からないので、ずっとそこに住み続けられるという保証はありません。
数年前、私の住む地域が水害にあい何件かの家が流されたのですが、家がなくなってもローンだけは残るという悲惨な人たちもいました。
私たちは引っ越すだけだったので、そのときほど、賃貸住宅でよかったと思ったことはありません。
賃貸住宅を出るときは夫の実家に戻る時
今は車も買って、休日になるとドライブや小旅行に行くようになったので、狭いアパートにいる時間も短くなりました。
結局、子供もいない私たち夫婦には、賃貸生活で好きなことをして過ごす人生のほうが合っているように思いました。
賃貸住宅を出るときは、夫の実家に戻る時です。
何年後かはっきりとはわからないけど、その時までは、今しかできないことを楽しんでおこうと思っています。