全国各地で起きている賃貸住宅に関するトラブル。
今回は山口県の賃貸で騒音トラブルを起こしてしまった方のお話を聞かせていただきました。
そして元不動産賃貸営業マンの私が今回お話を聞かせていただき感じた大事なチェックポイントについて書いてみました。
初めての一人暮らし!楽しく期待にあふれる毎日!
現在32歳、男性で大手食品メーカーの営業担当をしています。
当時は大学を卒業して、新社会人として入社した会社で、赴任先の山口県に異動したときの話です。
それまでは実家で家族と住んでいたので、初めての一人暮らしをすることになったのです。
社会人になってそれなりのお金もあって、そして自由を手に入れたその開放感は、もちろん仕事の忙しさや厳しさもあったのですが、それ以上に楽しく期待にあふれた毎日でした。
チェックポイント
初めての一人暮らしって本当にワクワクしますよね!しかも社会人でお金があるなんて最高ですよね!
休日は誰にも邪魔されることなく寝れて、好きなときに起きて好きな時にご飯を食べてと、すべてが自分のペースで生活できるということへの喜び!
私も初めての一人暮らしの時は、こんな気持ちでたね。今では一人暮らしを寂しく感じる歳になってしまいましたが…笑
深夜まで宴会にゴミ出しルールも守らず自分勝手な生活
振り返ってみると実家は一戸建てだったので周囲の人に気を遣う生活ではなかったのです。
それが独身の一人暮らしですからもちろんアパートでした。
かろうじて一階だったのですが、仕事が遅かったので深夜に帰宅しては結構大きな音量で深夜番組をみながら、お風呂に入っては気持ちよく歌なんか歌っていました。
週末には同僚を読んで徹夜で宴会も多く、ゴミ出しも一人暮らしなのでわがままに自分勝手なタイミングでルールをしっかりと守っていなかったと思います。
掃除や洗濯も窓を全開にし、音楽を大ボリュームでかけながら楽しんでいました。
チェックポイント
これはいけませんね。絶対にクレームが来てしまいますね。
でも初めての一人暮らしって自分が、どの程度うるさくしているかというのがわからないんですよね。
そのため私が不動産賃貸営業マンの時は、初めて一人暮らしをするかたには必ず静かに生活してくださいという事を伝えていましたが、必ずうるさくする人っているんですよね。
そして注意しても効果がない時は連帯保証人の方に連絡をします。初めての一人暮らしをする方は若い人が多いので連帯保証人はほとんどが、ご両親になります。
そのため連帯保証人になったご両親に電話して騒音の件を伝えると、ほぼ一発で静かに暮らしていただけるようになりますね。笑
他にも必ず静かに暮らしてくださいと伝える人がいます。それは「部屋を借りる時に断られやすい方、審査落ちしやすい方」でも書いた外国籍のかたです。
外国籍の方になぜ?静かに生活してくださいと伝えるかというと、パーティーをしてしまうからです。笑
外国のかたは本当にパーティーが好きで、まるで映画のワンシーンのように友達を呼んでパーティーをします。そしてケタ違いに盛り上がります。笑
盛り上がるのは良いのですが、外国基準の盛り上がり方をしてしまいます。そのため日本では騒音レベルになってしまうのです。
まぁ外国のかたは日本の住宅事情について知らないので仕方がないので不動産屋と大家さんは住む前に十分に説明する必要があるのです。
例えばアメリカでは基本的に外に洗濯物は干しません。その理由は「洗濯物を外に干す=貧しい」と考えらているからだそうです。
でも日本では、そんなこと思わないですよね?
自分たちが普通だと思っている事なんていうのは異国の人から見れば、おかしな事というのはよくあります。
何事にも「初めて」の人にはしっかりとした説明が必要なのです。
大家さんからの呼び出し…周辺住民からクレームが入っていた
そんなある日です、大家さんに呼び出されたのです。
聞くと周辺の住民からクレームが何度も入っているらしいとのこと。
最初は本当に何のことかわからずにいたのですが、大家さんから説明をされたことは当時の私でも理解できることでした。
恥ずかしいを通り越して何とも言えない気持ちで泣きそうになりながら大家さんに謝ったことを覚えています。
調子に乗っていたのでしょう、周辺の人々がどんな気持ちだったのか全く考えていませんでした。
それでもどうしていいかわからないので大家さんに相談したのですが、謝罪をするというよりかはこれからの生活態度をしっかりと見直してほしいとのことでした。
次の日からはもう大人しくできるだけ静かに暮らすようにしていました。
チェックポイント
やはり注意されましたか。
でもちゃんとした大家さんで良かったですね。ちょっと変な大家さんだとスグに出て行ってくれ!なんて大家さんもいますからね。
初めての一人暮らしなので、学ぶこともあると思います。大家さんの言う通り生活態度を見直していけばいいのです。
仕事の関係上出ていくわけにもいかず、こそこそと暮らす日々
それまでご近所さんと顔を合わせてもろくに挨拶をしていなかったのですが、その日からは申し訳ありませんでしたと頭を下げる毎日。
情けないやら恥ずかしいやら、それでも仕事の関係上出ていくわけにもいかず、こそこそと暮らす日々でした。
大家さんからはことあるごとに注意をされ、生活態度を確認され続けました。
2年後転勤が言い渡され引越することになったのですが、正直そのアパートを出れるという喜びのほうが大きかったのです。
大家さんには感謝と謝罪で何度も挨拶をすることになりました。
新しいアパートでは、おかげさまで安心して生活をすることができています。
チェックポイント
大家さんの中で最初の騒音などで生活態度が悪い人というイメージが付いてしまいましたからね。注意人物として見られていたかもしれませんね。
しかし男性のようにしっかりと反省をして静かに暮らそうと思ってくれる人はいいのですが、残念ながら何度注意しても注意を聞き入れない住人もいます。
そういった人はだいたい、いい年齢の大人なんですよね。
周りに住む人の迷惑にならないよう考えて生活をするようにしましょう。