賃貸でおとり物件、釣り物件に騙されないコツと見きわめ方


みなさん、一度は「おとり物件、釣り物件」に引っかかったなんて思うことはあるでしょうか?

ネット上では「おとり物件、釣り物件にだまされない方法!」など、さまざまな対処方法など書かれていますが、その多くの内容はお客さん(筆者)の体験談で書かれています。

そのため私のような元不動産賃貸経験者からすると、その対応方法はちょっと的外れな内容が書いてあるな、なんて思う事もあります。

そこで今回は元不動産賃貸営業マンの私が教える「賃貸でおとり物件、釣り物件に騙されないコツと見きわめ方」です。

ネットで部屋探しをするときはおとり物件、釣り物件に注意

おとり物件、釣り物件とは

  • 存在しない架空の物件
  • すでに成約住み、申込み済みの物件
  • 実在するが貸し出す予定がない物件
  • 実在するが家賃を偽っている物件

おもにこういった物件を「おとり物件、釣り物件」と呼びます。

では上から順番に解説していきます。

存在しない架空の物件

たとえば205号室までしかないのに206号室の募集をしていたり、そもそも物件自体が存在しないというケースもあります。某エイ○ルさんが近年、これで公正取引委員会から排除命令を受けました。

すでに成約住み、申込み済みの物件

みなさん、恐らくこれに一番引っかかっていると思いますので詳しく説明しますね。

「部屋探しは検索サイトでまずは情報収集・部屋探しの流れ①」でも説明しましたがネットに掲載されている物件のほとんどは、このような仕組みで掲載されています。

不動産のつながり

おおもとのA不動産会社が管理する物件に空きがでると、他の不動産会社に入居者を紹介してくださいと募集情報を流すのです。そして募集情報をもとに他の不動産会社(BCDE)がネット掲載を行います。

そのため最新の募集情報を知るためには、おおもとのA不動産へ確認を取らなければいけません。しかし何百、何千と物件掲載を行っている不動産会社(BCDE)は毎日物件状況を確認出来ると思いますか?

残念ながら出来ません。なぜなら物件状況の確認は、ほぼ電話で一件ずつ行うからです。

そのためネットの物件情報というのは常に最新ではないと思ってください。

実在するが貸し出す予定がない物件

掲載している不動産会社の管理している物件や取引のある大家さんの物件などの空き部屋を勝手に利用するケース

実在するが家賃を偽っている物件

10万円の家賃の物件を勝手に7万などにしているケース

おとり物件、釣り物件に騙されない、いちばん簡単な方法

では実際いちばん「おとり物件、釣り物件」を避ける方法で有効なのは信頼できるサイトを使い物件を探す事です。

信頼できる不動産会社を選ぶ、家賃相場を知る、この二つは他のサイトで、よく紹介されている方法ですが、まず「信頼できる不動産会社」というのはあまりにも漠然とした方法であり、そういった会社を探すのは、とても困難でしょう。

次に家賃相場を知るという方法は各サイトで調べて家賃相場より安すぎないかという憶測でしか判断できず、こちらもいちばん有効とは言えません。

そこでいちばん手軽で誰でも「おとり物件、釣り物件」を避ける方法は信頼できる情報が掲載されているサイトを利用することなのです。

信頼されているサイトだけを利用する事によって「おとり物件、釣り物件」に遭う可能性は、ほぼゼロといってもいいです。

おとり物件、釣り物件を避けるには信頼できるサイトを利用

「東京で部屋探しのコツ①まずは検索サイトで情報収集」でも紹介しましたが、私が営業マン時代から信頼してみていた一般向けの不動産情報サイトはコチラだけです。

【スーモ】

【アットホーム】

【ハトマークサイト】

自信をもって言えるのですが、この3サイト以外の物件検索サイトは見なくてもいいです。

もう一度、書きますが上記3サイト以外から物件検索をしなくてもいいです。
※まれにエイブル、ミニミニのサイトでお宝物件もありますので上記3サイトで見つからなければこの2サイトも検索してみてください。

サイト名は出しませんが「おとり物件、釣り物件」に引っかかる人の多くはハッキリ言って信頼できないサイトの物件をみて格安物件!と思っている人が非常に多いです。

私が営業マン時代に体験したのは、そういった信頼できないサイトの情報を信じていて、次に行く不動産屋でこの物件を見るんです、というお客様。

そして、その物件はその不動産屋に行っても恐らく紹介してもらえませんよといっても聞く耳を持たず・・・笑

結局、その不動産屋に行きますが3時間後に私の会社に戻ってくるのです。
やっぱりダメでした・・・と。

もちろん、おとり物件を載せている会社が悪いのですが、お客様自身も求めている条件が難しく物件が出てこないので、たくさんのサイトを見て格安物件を見つけだします。

そして

問合せ

紹介できます

来店

申し込みが入った、隣の人がうるさい、大家が厳しいなどと言われる

似たような物件を勧められる

というループに陥るのです。

自分の希望に叶う物件が出て来ないと検索サイトを変更して物件が出るまで探すという方が非常に多く自分の条件を見つめ直すという方法をとる方が少ないのです。

では、なぜ私が紹介するサイトが信頼してよいのか?という事を説明します。

スーモ

「おとり物件、釣り物件」を掲載したときのペナルティが大きく不動産屋は高い掲載料を払っているのに、わざわざそんなリスクを冒す必要がない

アットホーム

掲載料金が高く利用する不動産屋が少ないが、athomeではマイソク(不動産屋が他の不動産屋へ向けた募集図面)を配っており、マイソクの発行依頼をした会社はそれと同時にathomeに掲載を行います。そのため物件の募集、管理を行っているおおもとの会社が掲載を行っている場合が高く「おとり物件」がほぼない。

ハトマークサイト

利用する一般の方は非常に少ないが掲載する不動産会社は昔ながらの業者が多く、そういった会社はおとり物件などを掲載しない

私が営業マンを辞めてから引越しを行いましたが、この3サイトのみで物件検索を行い引越しました。それくらい信頼のできるサイトです。

おとり物件、釣り物件を避けるには物件の現地で待ち合わせ

上記でも説明しましたが、まずは信頼できるサイトで部屋探しを行う事です。

そして次に有効な方法が物件の現地で待ち合わせをする方法です。しかし、これに応じてくれる会社とそうでない会社があります。

なぜ?物件前での待ち合わせを行わないかというと、それはもしあなたが気に入ったとしてもその部屋に住めるとはかぎりません。あなたがどんな職業でどれくらいの年収がありどんな理由で引越すか等など、さまざまな事項を確認し物件紹介を行わないと審査落ちということもあるからです。

どのような人が借りたいかという事を最低限、把握しておかずに物件紹介して審査落ちした場合、営業マンからすると、その時間はただ無駄に過ごした時間になるため、現地での待ち合わせを行わない不動産屋も多いです。

そうは言っても、自分は大丈夫という方は「仕事で時間が無いので物件のそばで待ち合わせをお願いできます?」と不動産会社に確認してみましょう。

もし拒否された場合ネットで、その物件が他の不動産会社でも取り扱いがあれば他の会社に確認してみましょう。

万が一、取り扱いをしている会社が1件のみの場合はその物件が「おとり物件」または、その建物募集のおおもとの会社というどちらかになります。

まとめ

以上が元不動産賃貸営業マンの私が提案する「おとり物件、釣り物件」を避ける方法です。

このブログで何度も書いていますが賃貸物件は早い物勝ちです。そしてネットに載っているいる情報は最新ではありません。そんな程度の情報なので気になる物件を何軒かピックアップし実際に不動産屋に足を運んだ方がよっぽど効率的です。

ここで問題なのが、気になる物件が1件しかない方です。気になる物件が1件という時点で「おとり物件、釣り物件」を掴んでいる確率が非常に高いです。

確かに格安物件というのは、まれに出て来ますが私の経験上では非常に人気が高く何件も申し込みが入ります。その結果、家賃滞納をしなそうな堅い職業のかたが優先されることがほとんどです。

あなたが良いと思う物件は他の方も良いと思う物件です。そのため人気物件というのはつねに競争になるのです。

競争になるのであれば、せめて物件候補を3件ほど見つけておくだけで「おとり物件、釣り物件」を掴まされずに部屋探しを行えるはずです。


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