ネットで物件検索をしている時や不動産屋で物件資料をみていると「CATV」と表示が気になった事はありませんか?
首都圏で多くの物件にある「CATV」の表示。
そこで「CATV」について説明していきます。
東京の建物でのケーブルテレビ導入率
「CATV」はケーブルテレビが導入済みの建物である事を示しています。
総務省の調査※1によると東京の建物の場合 80%以上がケーブルテレビを導入しているそうです。
※1 総務省HP ケーブルテレビの現状(PDF)より
ケーブルテレビとは
一般的なテレビを見る方法は建物の屋根にアンテナを付けて各部屋にテレビ配線をひきます。
ケーブルテレビでは建物の屋根にはアンテナをつけず、別の場所に親となるアンテナで電波を受信します。
その親アンテナの場所から各建物までケーブルを引き込む事によって各部屋でテレビを見られるようにしています。
首都圏の建物でケーブルテレビを導入する理由
もともと首都圏ではテレビを見るためには東京タワーからの電波を屋根の上にアンテナを付けた一般的な受信方法でした。
しかし首都圏では高い建物の建築、また都市開発の回転が早くどんどんと新しい建物が建っていきました。
こうなると東京タワーからの電波を正常に受けられない建物が増え、例えアンテナの向きを調整して映ったとしても半年後にはまた映らなくなるという事がよくあったそうです。
そこで電波を受信しやすい所にアンテナを建て、そこから各家庭にケーブルで映像を配信するケーブルテレビを導入するケースが多くなったそうです。
東京スカイツリーが出来た今でもケーブルテレビは必要
東京タワーの役割が現在はスカイツリーに変わりましたね。
東京タワーより高いスカイツリーに変わり電波は受信しやすくなっているそうですが、それでも電波障害が起こる事があるようです。
しかも東京は新しい建物が建ちやすいので、電波障害がいつ起こるかわかりません。
そのたびにアンテナの向きを変えて調整するなんてとても手間ですよね。
そういった理由からスカイツリーが建った今でもケーブルテレビを導入する建物がほとんどです。
ケーブルテレビは無料で何でも見られる?
基本的に無料で見られるのは地上波の無料で放送されているものだけです。
その他、個人で契約を行えば、さまざまなコンテンツのチャンネルを見る事が出来ますし、インターネット接続、固定電話など各種サービスがあります。
物件資料で、たまにみかけるCATV代:○○円
物件資料をみているとCATV代:○○円という場合があります。
実はCATVを導入の建物ではCATV基本使用料があり、通常は大家さんが払っています。
しかし、その料金を各入居者にわざわざ求める大家さんもいます。
全物件のうち 10%を切る程度だと思いますが・・・。
私が賃貸営業マンをしていたエリアでは、CATV代として月 600円程度取る大家さんが数名いました。
ただ一般的な大家さんは、わざわざCATV代を別に請求するなんて面倒くさいそうです。笑
家賃を頂いているから、その中から払う大家さんがほとんどです。
入居者からしても、わざわざ別にしなくてもいいような気がするのですが・・・。
まとめ
首都圏の多くの物件ではCATVが導入されている事がほとんどですから、借りる時にそれほど気にする必要はありません。
CATV基本使用料は家賃、管理費に含まれていると思っていいです。
しかし、まれにCATV代を別で徴収する大家さんもいますので契約条件をよく確認するようにしましょう。