全国各地で起きている賃貸住宅に関するトラブル。
今回は北海道札幌市の賃貸で起きた部屋を借りるときのトラブルと退去時トラブルについてお話を聞かせていただきました。
そして元不動産賃貸営業マンの私が今回お話を聞かせていただき感じた大事なチェックポイントについて書いてみました。
家が手狭になり新しい家が決まり退去することに…
私は35歳の専業主婦の女性です。北海道札幌市に住んでいます。
家族は主人と幼稚園の子供が二人いる、四人家族です。
今回子供たちも大きくなり、家が手狭になったため新しい家に引っ越しになり、退去することになりました。
その退去時に管理会社とトラブルがおきました。
入居時に水道配管工事費?ボイラーメンテナンス費?の請求
もともと入居時も何かとお金を請求してくるような管理会社でした。
清掃代や鍵の交換代は想定内でしたが、水道配管工事費やボイラーメンテナンス費までとられてしまいました。
この時にも何度か交渉をしてみたのですが「オーナーさんが実費で払わないのであれば入居を断ると言っている」と言われてしまい、なくなくこの条件を飲んだという一件がありました。
入居後もシャワーの水漏れや流し台の水漏れといったハプニングがありました。
この時もこちら側の責任ということで、すべて実費で支払いをして修理をしました。
そして不信感を持ちながらも4年間住み続けました。
チェックポイント
入居時に清掃代や鍵の交換代は、東京でもよくありますが・・・。
水道配管工事費?にボイラーメンテナンス費?そんなのを入居時に請求されることがあるのでしょうか?気になったので調べてみましたが、そのような項目を入居時に請求している部屋は見つかりませんでした。
この大家さんは相当、悪質というか商売上手というか・・・。
おそらくこの女性一家は、それを払ってでも価値があると思い住まわれたのでしょう。
しかしこういった大家さんの場合は必ずトラブルになります!必ずです!
さらにシャワーなどの水漏れも女性(入居者)が修理したとのことですが、女性が修理費を負担するのは故意・過失があった場合です。
それ以外は特別な契約がない限り大家さんが修理することになります。
実際の現場を見ていないので判断は出来ませんが、こんな大家さんですからね。
大家さんが修理費を出したくなかった可能性が高いでしょう。
退去立ち合い当日。フローリングの大幅張替を指摘される…
入居当初から床の傷や壁に傷がつかないように、入念に気を付けて生活をしていました。
小さい子供がいるので、すべてのフローリングには絨毯を敷きつめていました。
そのため4年済んだ家でしたが、自己評価としては、生活している間のやむを得ない劣化以外は、とても綺麗な状態で引き払えると安心していました。
敷金の戻り金額にも大きく影響してくるので、敷金に影響がなさそだと思っていました。
そして実際に引き払いの日に管理会社の担当者がやってきて、部屋のチェックが入りました。
その時に予期していなかったトラブルが起こったのです。
絶対に私たち家族が付けた傷ではない床の傷を指摘されたのです。
しかもフローリングの大幅張替を指摘されました。
予算は約3万円を請求されました。
私たちもここはさすがに納得がいかず、何度も何度も交渉をしました。
チェックポイント
やはり起こりましたね。退去時トラブル。
では、まず状況を確認しておきましょう。
女性一家は4年間住みフローリングに、じゅうたんを敷いて生活していたが管理会社からフローリングの大幅張替代として3万円を請求された。
まず入居4年でじゅうたんを敷いて生活をしていたのにも関わらずフローリングの張替なんて信じられません。
大家さんといい、管理会社もヒドい会社に当たってしまいましたね。
管理会社ともう関わりたくなかったので、こちらで支払うことに
しかし返ってきた返答は、「証明するような入居当時の写真はあるのか」ということでした。
傷に気が付いていたのであれば、入居前に事前に管理会社に伝えていなかった点と写真を撮っていなかった点で、証明不可能という結論になってしまいました。
もうこれ以上、この管理会社と関わりたくなかったので、手切れ金と思い、泣く泣くこちらで支払うことにしました。
こんな管理会社とは今後一切かかわりたくありません。
そして今後、賃貸物件を借りる際は、必ず事前チェックと管理会社への報告、証明するための写真を撮っておこうと心に決めました。
賃貸をお借りになる場合は、本当にお気を付け下さい。
チェックポイント
そうですね。トラブルになると、こういう事をだいたい管理会社は言ってくるのです。
みなさんせっかくの機会なので覚えておきましょう。こんな事を言われたら
「入居前の傷が付いていなかった室内を証明する写真はあるのですか」と。
相手は自分たちが傷を付けていないのであればそれを証明しろといっているのですから、こちらもそれで返せばいいだけなのです。
傷が付いてなかった入居直前の写真があるのか?と聞けばいいのです。おそらく99%無いはずですから。
結局、なぜこういったトラブルが起きるかというと、管理会社も完全に傷の状況を把握していないからです。
傷が付いたまま気づかずに引き渡し、次の入居者が退去のときに気が付き請求をしてトラブルになるなんてことはよくあるのです。
やはり借りる前からトラブルになる物件というのは絶対に止めておいたほうがいいという教訓となるようなお話でしたね。
みなさんも、まずは部屋を借りるときにトラブルにならない物件を借りるようにしましょう。