全国各地で起きている賃貸住宅に関するトラブル。
今回のトラブルは大家さんトラブルについてお話を聞かせていただきました。
京都市のお洒落できれいなアパートを借り、住み始めた女性。ある日、共用部分の廊下の電気が切れており大家さんに連絡すると…。
元不動産賃貸営業マンの私が今回お話を聞かせていただき感じた大事なチェックポイントについて書いてみました。
外観がお洒落できれいなアパートを借りることに
20代女性。
私は以前、京都市に部屋を借りて住んでいました。
そこではいろいろと問題があり、部屋を安易に借りてしまったことを後悔しました。
私が住んでいたアパートは外観がお洒落できれいな建物でした。
だから大家さんや管理会社もきちんとしているのだろうと思い住むことに決めたのですが、実際はそうではありませんでした。
まず大家さんとコミュニケーションが取れないのです。
チェックポイント
そうですね。確かにお洒落できれいな外観の建物は大家さんや管理会社がしっかりしていそうなイメージがしますもんね。
しかし、私が不動産賃貸営業マン時代に数多くの物件を見てきましたが
「外観がお洒落できれいな建物 = 管理がしっかりしている」
ということにはつながりません。
そこで建物の管理がしっかりしているかを見極めるポイントを紹介します。
それは
・ポスト
・駐輪場
・ゴミ置き場
・建物周辺
この4点を確認して整理整頓、清掃が行き届いていれば管理がしっかりしている物件と判断できます。
物件がお洒落できれいというだけでは、築年数が浅い物件すべてが当てはまりますからね。
物件がお洒落できれいという事と物件の管理がしっかりしているというのは別問題なので気をつけましょう。
入居時の説明通り大家さんの言う通りに連絡をすると…
大家さんはまだ六十代くらいの方だったのですが、どうにも若い入居者の話を聞いてくれないことが多かったです。
入居時の説明では、建物の修繕など何かあったらまず大家さんに連絡するように言われました。
入居して半年ほどすると、共有部分の廊下の電灯が切れたのです。
最初の大家さんの言う通りに連絡をしたところ、「そんな小さなことで」というようなことを言われました。
この言い方に頭に来ましたが、一か月たっても電球の交換をしないので管理会社に連絡しました。
これ以降何かあったら直接管理会社の方に伝えるようにしていましたが、大家さんは近所に住んでいるらしく、ときどきアパートの様子を見に来るのです。
そのときに「○○の件はわざわざ連絡してもらって悪かったね。でもこっちに言ってくれれば良かったのに」とわたしが管理会社に直接伝えたことについてちくちく言われることもありました。
チェックポイント
そんなことがあったんですね。
まぁ不動産賃貸ではよくある話なんですけどね…。
大家さん自身で管理していると、細かい修繕を面倒くさがる大家さんてけっこういます。
この女性の大家さんもそうですが、60代ということで…。
ハッキリ言って頭が固いのです。そんな大家さんだらけですから。笑
大家さんが頭が固いのはどうすることもできません。そんな時は諦めるしかありません。
しかし今回の件だと最初は大家さんに連絡してというのがわかりませんね。
通常、大家自身が修繕を行う「管理」を行っている場合は不動産屋は関与しないことがほとんどなのですが…。
大家さんも管理会社も少し問題がある!?
大家さんが直接管理している方が安心だということでこのアパートにしましたが、必ずしもそうではないことを学びました。
また、その管理会社も少し問題があったように思いました。
あるとき、水道やガスについての契約について分からないことがあったので管理会社の人に相談しました。
その人はとても丁寧に対応し、その場では詳しいことが分からないので後日電話連絡をくれる、ということでした。
ところがその日になっても電話が来ず、翌日に管理会社に直接行ってみることにしました。
チェックポイント
その通りです。
大家さんが直接管理している物件の方が安心だということはありません。
むしろ私がお勧めするのは大家さんが直接管理をしておらず、建物を管理する管理会社が間に入っている物件です。
そちらの方がしっかりと対応してもらえる確率が高いですからね。
う~ん。やはり女性の話を聞いていると、管理会社と書いていますが、その会社は物件を仲介した立場の不動産屋の可能性が高いですね。
仲介の仕事は物件を紹介・契約までです。入居後は基本的に何か特別な事情がないかぎり対応しません。
その理由は対応したところで報酬がないからです。
みなさん報酬無しで働きますか?働きませんよね。
今回は親切心で不動産屋が動いたと思いますが、忙しくて後回しにしてしまったのでしょう。
それでなければ連絡をしないなんてことはありませんからね。
管理会社の女性社員に非常に失礼な対応をされた!
一般的な不動産のように入るとカウンターがあり、そこには女性の社員がいました。
彼女が非常に失礼な対応をしてきたのです。
わたしはただ電話がなかったので、もし直接会えたらそれでいいという軽い気持ちで行き、そのように用件も伝えました。
ところが彼女はまるでわたしが文句を言いに来たかのような言い方をして他の社員に確認を取るのです。
終始不愉快な対応をされたので早々に引き揚げました。
担当の人にはさらに翌日に連絡が来てその一件は解決しましたが、この管理会社には他にもいくつかこのような不愉快な対応をされたことがあります。
賃貸選びというのはやはり住んでみないと分からないことが多いです。
チェックポイント
私も不動産屋の気持ちは少しわかります。笑
とりあえず店舗に来る人っているんですよね。
今回のケースだと電話で済む話ですよね?来店したら社員が対応しなければいけません。
一人の社員の貴重な時間を奪われることになるんですよね。
これが報酬が発生するお客さんであれば、もちろん対応しますが、おそらく今回の女性の件は無報酬。不動産屋が善意で動いているだけなのです。
ですから「あの件はどうなっていますか?」と一本電話をしてくれれば、それで済む話なんですよね。
でもお客さんには、そんな事いえません。
そこで失礼な対応をしちゃうのが不動産屋なのです。笑
みなさんも大家さん自身が管理している物件で、部屋を紹介してくれた不動産屋へ相談に行くのは、ほどほどにしてあげてください。
部屋を紹介してくれた不動産屋へ相談に行くのは、大家さん自身が管理している物件で大家さんとトラブルになったときくらいにしましょう。