今回は「住宅ローンがなく自由に動ける賃貸に住み続ける」というタイトルで、いつまで(何歳まで)賃貸住宅に住もうと考えているかについて教えてもらいました。
持ち家か賃貸かという事は損得で決めない方がよい
私は40歳の男性で会社員です。
よく雑誌の特集などであなたは持ち家派、それとも賃貸派なんていう話題がありますが、この話題は簡単には結論が出ません。
よくあるのは、持ち家の時と賃貸の時のかかる経費をシミュレーションしてどっちが得かなんていう判断方法ですね。
でも人は人生の中で重要なことはあまり損か得かという基準では決めてもよい結果は得られません。
そういう基準よりどちらが魅力的かとか直感的によさそうかで決めることの方が自分にとっては納得できる結果を得られるのではないでしょうか。
「家」の意味と持ち家のリスクについて
たとえば、進学もそうですし、就職も同じだと思います。
そもそも家とは人にとってどういう意味があるのでしょうか。
それこそ旧石器時代なら、家はただ単に雨風や獣からの危険を防いで寝ることができればばよいでしょう。
しかし、現代では家のもつ意味は大きく変わってきます。
家は単なる器ではなく、重要かつ価値があるのはその中で営まれる家族生活そのものだからです。
家はパソコンで生活がソフトみたいなものなのでパソコン自体が借り物か自分の所有物かのどちらがいいのかということはその人の価値感や状況によって変わります。
それぞれに借り物であることでのリスクと所有物であることのリスクがあるからです。
家で言えば、持ち家であることの一番大きなリスクは金融リスクです。
ほとんどの人は家をキャッシュで買えませんから、住宅ローンを組むことになります。
短いローンならまだしも35年ローンなんてある意味博打に近いリスクがあります。
35年間も勤めている企業が続くことは何の保証もないですし、それ以外にも返済不能になる可能性はたくさんあります。
持ち家と賃貸のリスクを考える
もう一つは地理的リスクです。
隣の家や部屋の住人が変な人でもなかなか家を変えることはできません。
一方賃貸の場合の大きなリスクは家賃の上昇や老後の住処の問題ですね。
どの部分を重視するかで持ち家か賃貸かということの結論は変わってくるのです。
ただし、注意すべきは賃貸に住んでいるけれども、なんとなくお金も貯まらず賃貸を続けているという状態です。
後からもっとお金を貯めて家を買っておけばよかったなんて後悔することは避けたいからです。
ですから、きちんと自分にとってどちらが良いのかを考えることが大切です。
そして他の人はどうあれ自分にとってはこれがいいのだ、もしくはいいだろうという結論を出しておくことです。
持ち家、賃貸という事ではなく家の中での生活自体が大切
ちなみに、私は今賃貸に住んでいますが、これからもずっと賃貸に住みたいと思っています。
なぜなら、住宅ローンでのリスクを避けたいことと自由に動ける状態でいたいからです。
つまり、私にとっては持ち家よりも自由の方が大切だということです。
そして持ち家であろうが、賃貸であろうが家の中での生活自体が大切なのですから器自体に生活以上の大きな価値はないのですよ。