今回は首都圏の賃貸マンションについて
「立地のネームバリューだけで決めたコインラインドリー付き物件」というタイトルで、どんなところが一番最悪だったのかを教えてもらいました。
間取りや設備ではなく立地のネームバリューで部屋を選び…
大学時代に暮らしていた賃貸マンションは、今まで数軒の賃貸を渡り暮らしてきた私(34歳会社員、女性)にとっては、最悪の部屋でした。
大学入学と同時に親元を離れ、首都圏にほど近い場所でひとり暮らしをするようになりました。
一人暮らしをするまで、人が一人暮らしていくのにどれくらいのお金がかかっているかなんて知りませんでした。
家賃に使えるのはせいぜい5万円でした。
ただ、田舎から出て来たミーハーな私は、間取りや設備ではなく立地のネームバリューで部屋を選んでしまったのです。
田舎者が憧れるような街は、たとえ1K、1Rであっても家賃が10万近くて驚きました。
5万円で借りられる部屋は、畳敷きのボロアパートの1階だったので、家賃の予算を上げざるを得ませんでした。
どうにか6万円台後半で借りた部屋は、オートロックなし、4階建ての3階で階段なし、6.5畳の1Rでした。
ベッドと同じ空間に勉強机もテレビも、小さなキッチンもあり、仕切りなしにユニットバスという作りで、契約前に部屋を見に行った時よりも、実際に暮らし始めて物を置いてみると、部屋はずいぶんと狭くなりました。
それでも始めのうちは、人生で初めてのひとり暮らしを楽しんでいました。
室内に洗濯機スペースがなくコインランドリーを使うのだが…
しかし住むにつれて嫌になって来たのは、洗濯でした。
室内に洗濯機スペースがない設計のため、マンションの外にあるコインランドリーコーナーを使わなくてはならなかったのです。
コインランドリーコーナーは、マンションの住人以外も誰でも使うことができます。
洗濯をするときは、大きなバッグに洗濯物を詰め込み、洗剤と百円玉を持って行きます。
3台しかない洗濯機、使いたいときに使えるとは限りません。
行ってみたら全部使用中だったことや、終わっているにもかかわらず持ち主が取りに来ないこともありました。
狭いコインランドリー内には、乾燥機2台もあったため、夏場は耐えられない暑さになりました。
洗濯を他人に見られるのは気持ちの良いものではなく…
洗濯機は1回回し始めると30分かかります。
コインランドリーで心配なのは洗濯物の塔なんですが、暑いなかじっと待っていることもできないため、いったん部屋に戻ります。
そろそろかと取りに行くと、別の人が中にいて気まずい思いをすることもありました。
洗濯を他人に見られるのは気持ちの良いものではないので、人がいると遠慮してしまうのです。
また、ある時は3台ある洗濯機のうち1台が、使用中止になっていました。
見ると、料金箱を誰からこじ開けようとした形跡がありました。
そんなところで洗濯物を無人で回しているなんて・・・。
耐えられなくなってこの最悪な部屋から引っ越しました。