みなさん部屋探しで不動産屋を訪れるときに、どんな事を気にしてますか?
今は、まずインターネットで希望の部屋を探して、それから不動産屋に行くという人が多いと思います。または住みたいエリアの不動産屋を片っぱしから回るなんていうかたもいると思います。
どちらも最終的には不動産屋に行く事になるのですが、訪れる不動産屋がどんな会社かわかっていますか?
そこで今回は手軽に不動産屋をチェックする方法について、元不動産賃営業マンの私がお答えします。
まず初めに不動産屋というのは非常に数が多いです。そしてそのほとんどが中小企業です。
不動産業というのは宅建免許とある程度の資金があれば開業できますし報酬額も大きいので、不動産の知識と経験を積んだら独立というケースも多いことから街中に多くの不動産屋が存在します。
宅地建物取引業免許証番号をチェックする
では、その数多くある不動産屋を簡単にチェックする方法ですが「宅地建物取引業者票」のある部分をみればいいのです。
不動産屋の店内には「宅地建物取引業者票」という標識を、お客様から見やすい場所に掲示するよう宅地建物取引業で決められています。その標識の記載事項、または担当する営業マンからもらう名刺などに宅地建物取引業免許証番号とう表記が必ずあります。
そこには
「国土交通大臣(1)第○○○○○号」
「東京都知事(1)第○○○○○号」
という免許証番号が書いてあります。この中のカッコ内の数字は免許の更新回数を表すもので5年毎の更新となります。そのため(1)であれば開業から5年未満。
(2)であれば10年未満、(3)であれば15年未満となり、カッコの中の数字が大きいほど歴史がある会社だと思ってください。
しかし、これはあくまでも簡単な見きわめ方法なのでカッコ内の数字が大きいからといって、古くからある良い不動産屋という訳ではありません。
それはこの更新番号というのは、ある条件などが変われば(1)からにもなるのです。
たとえば国土交通大臣や東京都知事という表記の違いは
1つの都道府県だけで営業の場合は●●知事。複数の都道府県に営業所がある場合は国土交通大臣となります。
しかし「国土交通大臣(3)第○○○○○号」という免許を受けていた会社が営業所を1つの都道府県にまとめた場合、「東京都知事(1)第○○○○○号」と免許変更となりカッコないの数字は1からになってしまうのです。
昔からある不動産屋だから良いという訳ではない
カッコ内の番号が更新回数というのは、お解りいただけたと思いますが、そのカッコ内の更新回数が多い不動産会社に限って、やっぱり出てくるんですよね。態度がデカいオッサン社員。笑
これは不動産に勤めていた人なら必ず、あるあると共感してもらえると思いますが、本当に偉そうなオッサンが不動産会社にはたくさんいます。そういった会社に限って更新回数が多い会社だったりするんですよね。
不動産というのは、どうしても地主や大家さんと昔から長い付き合いという場合が多く、物件を任されている古くからの不動産屋は常に「お客さんに貸してやってあげてる」という意識が強い会社が、まだまだ非常に多いです。
長くやっているから良いという事ではありません。
監督処分情報をチェックする
話しが少しずれてしまいましたが、今度は実際に使える方法です。
不動産屋は宅建業法違反があると、もちろん罰せられ、その記録を私たちも見る事が出来るのです。それが下記2つのサイトです。
これらにアクセスすると過去5年分の宅建業法違反情報を見ることが出来るので気になる不動産屋があったら、一度確認することをおすすめします。
国土交通省ネガティブ情報等検索システム(宅地建物取引業者)
https://www.mlit.go.jp/nega-inf/takken/
東京都都市整備局 宅地建物取引業者の検索
https://www.takken.metro.tokyo.jp/TIGV0200?MENUID=TIGJ0100
気になった不動産屋を確認してみましたか?
宅建業法違反がない会社だった!と思い安心してはいけません。不親切で悪質な不動産会社は、たくさんありますから。
まとめ
今回紹介した不動産屋の見きわめ方は、あくまでも見きわめ方法の一つとしてお考えください。
結局最後は、あなたが信頼できる営業マン、不動産会社かと思えるかが大事になります。
お部屋探しの時は今回紹介した見きわめ方法を使い不動産屋選びに役立ててみてください。