部屋探しをしていると物件図面に「MB」「PS」と書かれた表示をよくみかけませんか?
今回は部屋を借りるうえで少し気にしたい「MB」「PS」について説明します。
MBはメーターボックス、PSはパイプスペースの略
電気、ガス、水道のメーターがある場所。検針しやすい場所に設置されている事が多い。
上下水道やガス管など配管スペースの事です。
部屋を借りる時はMB、PSの位置に注意
物件図面を見て寝室の近くにパイプスペースが通っていた場合、いざ住んだ時に水の流れる音が気になる事もあります。
物件の造りによっては、こういった事を考慮していない建物もあるので実際に部屋をみて音が気になるかならないかを判断する事がベストでしょう。
物件資料に書いてあるMB、PSは配置確認の為だけではない
さてこの「MB」「PS」は住む人にとっては配置の確認が出来れば、それ以外は特に必要のないものと思われがちですが図面にMB、PSの記載がある場合は、しっかりとした意味を持っています。
それは専有面積に含まれている事が多いという事です。
よく物件探しをする時に部屋の広さ ○○㎡以上のような探し方をすると思います。
その検索結果の物件図面を見て「MB」「PS」の表記がある物件はそれらを含んだ専有面積の可能性が高いです。
本来、物件図面は建築図面を基に作成します。
その建築図面では建築基準法に従って「MB」「PS」を含んだ専有面積を表示してあります。
そのため賃貸の募集図面でも建築図面の表記に合わせるので専有面積に「MB」「PS」が含まれるのです。
ただし実際には賃貸の募集図面では「MB」「PS」を含まないものも多いです。
どういう事かというと「部屋探しは検索サイトでまずは情報収集・部屋探しの流れ①」でも述べましたが築年数が経った建物では大家さんが建築図面をもっていない場合が多くその時は不動産会社の社員が部屋の図面を作成する事になります。
そうなると正確な専有面積を出す事は、ほぼ不可能になります。
そのため賃貸の物件図面では「MB」「PS」を専有面積に含んでいたり含んでいなかったりするのです。
部屋を探す時に築年数が経過している建物については「MB」「PS」が専有面積に含むかなどを考えるのではなく、実際にみて部屋の広さを判断するのがベストでしょう。