大家さんが語ってくれた…賃貸アパート管理トラブル


全国各地で起きている賃貸住宅に関するトラブル。

今回は静岡県の賃貸で起きたアパート管理トラブルについて大家さんにお話を聞かせていただきました。

そして元不動産賃貸営業マンの私が今回お話を聞かせていただき感じた大事なチェックポイントについて書いてみました。

賃貸アパートを5棟所有して不動産賃貸をしています

私は68歳、男性、農業をしています。トラブルを体験した場所は自分が土地を持っている静岡県内です。

現在、農業を継いでくれる人がおらず、自分が働け無くなったら、自分の土地も、売却予定です。

遊んでいる土地を利用して、不動産賃貸を始めました。アパートの管理は、主に妻がやっています。その収入のおかげで、だいぶ生活が助かっています。

賃貸アパートを5棟ほど持っています。1棟は、高級メゾネットタイプの、3LDK、家族入居が最適なアパートです。他には、広い土地に2階建てを2棟、部屋数は計16室あります。畳の部屋とフローリングの部屋が選べます。

このような2棟セットのアパートを2つの場所に持っています。

駐車場もそれぞれの棟ごとについていて、なかなか日当たりも良く、8畳の1DKで一人暮らしの方向けのアパートです。

田舎なので、老人の一人暮らしの入居者も多いです。また、若い引きこもりがちな男性も入居していたり、普通のサラリーマンらしい男性も入居していたりします。

主に男性が多く、女性はほとんど入居していません。

チェックポイント

うらやましい大家さんですね。あとは農業を継いでくれる人がいるといいのですけどね。売却予定ですか…。なんだかさみしいですね。

さて話を賃貸のことに戻しますが、アパートを5棟も所有する大地主さんではありませんか!

私が不動産賃貸営業マンの時は、大地主さんを見つけるために必死に外を歩き回ったものです。

ここで不動産賃貸の仕事について少し書くと、ただお店のイスに座ってお客さんを待っているわけではありません。

仕事内容はお客さんの接客、そしえ新規大家さんとの取引を開始するための物件調達が主な仕事になります。

大家さんと直接の取引ができれば売り上げが上がるので、そのために物件調達を行うのです。

そして、この物件調達方法は非常にシンプルで大家さんを探しだし「当社でも物件を紹介させてください!」と言うだけです。笑

特定の不動産屋と取引している大家さんには断られますが、そうではない大家さんもたくさんいるので比較的、了承してもらいやすいです。

あとはお客さんを紹介して部屋を埋めれば大家さんに喜ばれ、会社の売り上げも上がりみんな笑顔となるのです。笑

アパートを管理でいちばん多い騒音トラブル

そしてアパートを管理していると、本当に色々とトラブルが発生します。

まず入居者同士のトラブルですと、騒音関係がやはり一番多いです。

会社勤めをしている人は、朝早く出かけて、帰りが夜の9時過ぎになる事があります。そういう方は、夜に洗濯機を回すので、それがうるさいという苦情が起こります。

なかなか生活リズムは、各人でことなりますので、「夜は洗濯をしないでください」とも注意できません。

また何時以降は洗濯不可なのかを決めないと、夜9時はまだ寝る時間ではないから洗濯位大丈夫と考える方も多いと思います。

基本的には、夜中や早朝に帰宅するような、夜の商売の人の入居はご遠慮いただいています。

ただ、朝から夜までの勤務の、普通の会社員の生活リズムですと、管理人も迷う所です。

特別夜中にうるさくする訳ではありませんし、大抵の方はマナーを守って静かにすぐに就寝するようにしています。

騒音の苦情をおっしゃる側の意見ばかり通すと、入居者がいなくなってしまいます。

チェックポイント

大家さんの言う通りです。ほんとうに騒音トラブルは後を絶ちません。

そしてこの大家さんも言っていますが、朝方に帰ってきて寝るという仕事のかたは入居を断られることもあります。

私は23区内で不動産賃貸の仕事に就いていましたが、まぁよく断られたものです。

そしてそんな大家さんに限って入居申し込みを出したあとに、「やっぱり帰ってくるのが遅いからダメ!」なんていうのです。

入居申し込みは審査段階なので大家さんに断る権利はありますよ、もちろん。

基本的に営業マンは大家さんに電話である程度、確認を取ってから入居申し込みをするので、その時に大家さんが、ひとこと「夜遅い人はダメ」と言ってくれれば、わざわざお客さんに入居申し込み書を書いてもらうなんてことはしません。

理由をつけて審査が通る他の物件を紹介しますからね。

そうすれば、お客さんも大家さんも私たち営業マンも、全員が時間を無駄にせず、かつ気落ちすることなく部屋探しを行えるのですけどね。

大家さんには特別は入居条件がある場合は事前に伝えてほしいものですね。

老若男女問わずゴミ出しのマナーを守らない人がいる

さらに面倒なトラブルは、ゴミ出しです。これは老若男女問わず、ゴミ出しのマナーを守らない人がいます。

1つのアパートの敷地内に、ゴミ置き場を設置し、そこに毎日ごみを置いて良い事に決めています。

もちろん金属製で、ふたもできるようになっているゴミ置き場です。

アパートの住民の分はそこに集めておけるようにしてあります。そこから、ゴミ収集が来る曜日に、集めて持って行ってもらいます。

このゴミ置き場が、分別しない人や、ゴミを置く用の金属製のボックスの中に入れずに、ボックスの近くに置いておく人等、なぜか不思議な行動をとる人がいるのです。

これは悪臭や、害獣のエサになります。

カラスやら、夜中になると、野良ネコなどがごみをあさりにきます。

この事は、管理人としても対処を求められて、結局、ゴミ置き場には、ゴミ収集車が来る当日の朝にごみを出してもらうという規則に統一しました。

今のところはそれで、何とかうまくおさまりました。各自がマナーを守ってくれればもめ事は少なくなります。

チェックポイント

大家さんの苦労が伝わってきますね。

この、ごみ出しトラブルは、なにも賃貸にかぎった話ではありません。本当にゴミ出しルールを守らない人が多いです。

どうせ大家さんがやってくれるでしょ。管理人さんが。ゴミ集積所に近い人が。と本当に他人まかせなのです。

大家さんが言う通り、各自がマナーを守るだけでいいのです。たったそれだけなのです。

いつもは大家さんについて、いろいろと批判することが多い私ですが、このゴミ出しトラブルについては大家さんの肩をもちますね。

みなさんも地域のゴミ出しルールを守り他人に迷惑をかけないよう気をつけましょう。


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