出典:midtownizumiのブログより
オシャレな部屋の代表といえばコンクリート打ちっぱなしの部屋です。
オシャレでカッコイイということで住みたいと憧れるかたが多いですがコンクリート打ちっぱなしの部屋は注意しなければいけないポイントがあります。
コンクリート打ちっぱなしの部屋のメリットとデメリットの初回と元不動産賃貸営業マンの私が、いままで見てきたコンクリート打ちっぱなしの部屋についての感想です。
コンクリート打ちっぱなしの部屋のメリット
・コンクリート打ちっぱなしの部屋はとにかくオシャレ
デザイナーズ物件のほとんどが、このコンクリート打ちっぱなしという建物が多いです。無機質なコンクリートがスタイリッシュでクールな印象の部屋にしているのです。
・防音性が高い
防音性が高く音が漏れにくいので騒音トラブルになりにくい。
※防音性が高いからといって契約書に楽器禁止と書いてあるのにも関わらず楽器を弾いたりしてはいけません。
・火事に強い
コンクリートは耐火性に優れているので、火事に強い。そのため万が一火事になってもすぐには燃え広がらない。
コンクリート打ちっぱなしの部屋のデメリット
・結露が多くカビが発生しやすい
コンクリートは砂や砂利をセメントと水で混ぜて作るので完成から3年ほどは水分の蒸発量が多く、結露が発生しやすくカビの原因になりやすいのです。そのため湿気対策をしっかりと行う必要があります。
ちなみに私の友人が築15年くらいのコンクリート打ちっぱなしの部屋に住み始めたのですが部屋には、そこそこ大きな除湿機が置かれており大家さんからは6月から10月は必ず除湿機を稼働させないと部屋の壁が結露だらけになるから気を付けて!と言われているそうです。
・光熱費が高くなる
コンクリートは熱が伝わりやすい性質のため「夏は熱く、冬は寒い」となるため、なにかとエアコンを稼働させることになるので光熱費が高くなります。
・防水性が低い
コンクリートは防水性が低くいので、ひび割れなどが起きやすくその場合、室内に雨が染みこんでくることもあります。
コンクリート打ちっぱなしの部屋に住んだかたの感想
私が不動産賃貸営業マン時代にお客さまから直接聞いた話です。
コンクリート打ちっぱなしの部屋に住んだことがあるお客さまに話を聞いたのですが、やはり除湿機は必ず必要と言っていました。
また、ほかのお客さんではコンクリート打ちっぱなしの部屋は結露がヒドくなることを知らずに住んだ結果、クローゼット内の洋服がカビだらけになったということも聞きました。
ここで気になるのは大家さんから、結露などについての説明もなく、また除湿機の設置なども一切ないということでした。オシャレだからという理由だけでコンクリート打ちっぱなしの建物にする大家さんは多いですからね。こういったことを調べてないのだと思います。
あくまでも私が見てきたコンクリート打ちっぱなしの物件はデメリットしか感じることができませんでした。
まとめ
私の個人的な感想ですが、コンクリート打ちっぱなしの建物はオススメできません。
まず私は不動産賃貸営業マン時代に、コンクリート打ちっぱなしの部屋をいくつも見てきましたが、そのほとんどが室内が汚く見えるからです。
コンクリート打ちっぱなしの物件は完成後、数年間はキレイに保たれていますが築年数が経過すると汚れが目立ち、汚く見えてくるのです。
これが普通の部屋であれば壁紙を交換するのでキレイになりますがコンクリート打ちっぱなしの部屋では、それができないのです。
もしかしたらキレイに手入れをする方法があるのかもしれませんが、私が見てきたコンクリート打ちっぱなしの建物の大家さんは、ほとんどが個人の大家さんなので、そこまでお金をかけたくないというのがあったのかもしれません。
コンクリート打ちっぱなしの建物はただでさえ建築費がかかるので、そのうえ維持費にまで大きくお金をかけれないということなのです。
ただでさえコンクリート打ちっぱなしの建物は建築費用が高いので他の建物に比べて家賃が高くなります。そのため築10年が経過したコンクリート打ちっぱなしの物件では、お客さんが決まりにくいという物件がいくつもありました。
みなさんもコンクリート打ちっぱなしの物件を選ぶのであれば、コンクリートの特性を理解してそれをしっかり説明する大家さんや不動産会社の物件を選ぶようにしましょう。