今回は「更新料が何に使われているかを明記してあれば納得できる」というタイトルで、賃貸の更新料は仕方がない?納得できない?どちらの考えですか?という質問に答えてもらいました。
地域によって異なる更新料
現在36歳の女性・主婦です。
学生時代、京都市内で一人暮らしをしており、「更新料」という聞きなれない賃貸システムについて不動産業者に説明を受けた記憶があります。
私は関東の出身なので、大学卒業後に実家のある関東に帰り、賃貸アパートを借りた際に同様の「更新料」のことを聞いてああ…ここでも、と感じました。
この更新料の特異性に関しては地域的で、私の同級生(おもに関西・中部の他県出身)たちが「更新料って本当に嫌な京都のローカル制度だよ」とぼやいていたのを覚えています。
関東においては割と普及しているので、私自身はそんなものか、とあまり不満を感じたことはありません。
更新料を何に使うか説明すべき!
その後も各地を転々とし、また欧州中心に外国での賃貸住まいも経験してきましたが、各契約時期の境目に、更新する際の費用を払う所は他にありませんでした。
よく考えてみれば、敷金・礼金・デポジットといった、名称だけが独り歩きしている「払わねばならない住まい関連の料金」というものは他にいくらでもあります。
借りるほう、いわば消費者側からしてみれば、どういった趣旨で請求されるのかあまり深く理解しないままに払っている、と言う感があるので、不信感が生まれるのではないでしょうか。
ですから更新料は請求の折にどういった趣旨で請求されているのかを、毎回軽く説明するべきものだと思われます。
これは大家側・管理会社どちらが行ってもいいことでしょうが、ガスや電気代の徴収の仕組みと同様、どういったメカニズムでその金額が提示され、店子から払われることになっているのか…と、その説明をきちんと明確に行ってさえいれば、請求の是非は問わないと思います。
それをうやむやにし、妙に「京都の伝統だから」などの説明をしていては、何だか江戸時代の水のみ百姓よろしく搾取に対して一揆の一つも起こしたくなるものです。
透明性さえあれば更新料について異論はない
京都に関しては、全国から学生が集まって来るワンルームマンションの一大結集地でもありますから、各不動産会社および大家さんが、そういった「部外者」に対しても明確かつシンプルな説明を努力して提示するべきでしょう。
私は幸運にも大家さんが請求してくる更新料は、ビックリするような額ではありませんでした(約半月分)。
管理費の一部としてこういう風に積み立てられて、こんな風に利用されていくから…と管理会社にも説明を受けましたので、納得して毎年の更新時期を迎えては、その都度家賃と一緒に振り込んでいたものです。
繰り返しますが、透明性さえあれば、更新料については異論はありません。