敷金精算トラブル体験談…大学卒業で部屋を解約すると…


全国各地で起きている賃貸住宅に関するトラブル。

今回は愛知県の賃貸で起きた敷金精算トラブルについてお話を聞かせていただきました。

そして元不動産賃貸営業マンの私が今回お話を聞かせていただき感じた大事なチェックポイントについて書いてみました。

大学進学で一人暮らしを始め特にトラブルもなく過ごせた

30歳、男性、会社員、愛知県。

大学進学を機会に人生で初めて一人暮らしを始めました。

六畳一間の1Kのアパートで、確か築10年ほどだったと思います。

風呂、トイレは別になっており、キッチンもよくあるコンパクトタイプではなく、三畳もの広さの割としっかりしたキッチンでした。

生活する分には何不自由なく、隣や上の階ともトラブルなく日々の生活を送ることが出来ました。

チェックポイント

良い物件で生活できたようですね。近隣トラブルや入居中の設備トラブルというのは起こりやすいですが何事も問題がなく生活できることがいちばんですからね。

アパートの退去で初めて退去立ち合いをすることに

大学四年の春、就職先も決まり、大学の単位もほとんど取り終わった為、アパートを引き払って、実家に戻ることにしました。

当時家賃は、四万五千円。管理費は二千円。契約時は敷金、礼金を支払いました。

故意に設備を壊したりしては無かった為、敷金は退去時に、いくらか戻って来るだろうとの思いはありました。

退去の一ヶ月前には管理会社に連絡をし、引き払う当日に立ち会うとの連絡をもらいました。

立ち会いの当日、管理会社から担当者がアパートにやってきて、部屋の状態のチェックを始めました。

チェックポイント

このかたは管理会社のかたが退去に立ち合いましたが、物件によっては大家さんが退去に立ち合う場合もあります。

もし大家さんが退去立ち合いとなった場合は注意が必要です。大家さんのなかには退去時に借主になんでも請求できると思っている人が、まだまだ多いのが現状です。

原因は大家さんの知識不足もそうですが退去時、借主に負担を求められる内容というのが非常に複雑で、わかりにくいため大家さん自身が理解できていない人が多いためです。

敷金精算の内訳を説明され、なぜか壁紙交換費用が発生

水回りの状態から、部屋の隅々までをチェックし、最終的に敷金の精算の内訳を説明されました。

そこで、気になったのが、壁紙の交換です。

私は、もともとタバコを吸いませんし、友人が遊びに来た時も、タバコを吸うときはベランダに出て吸ってもらいました。

タバコのヤニがついて、壁紙を交換する場合は、敷金があまりかえって来ないという話は聞いたことがあったのでそんなことはないように心がけていました。

画鋲で穴を開けたりといったことももちろんしていません。

チェックポイント

やはりでましたね。退去時の壁紙の交換についてです。

男性が言う通りタバコのヤニ汚れがついている場合は、壁紙を交換する必要がありその金額を請求されます。

しかし男性はタバコも吸わず、友達が来たときもベランダで吸ってもらっています。さらに画びょうも使っていないと非常に気を使っていたようです。

ですが管理会社には壁紙交換費用を請求されたようです。

気になる点を質問したが結局敷金から精算されてしまった

腑に落ちなかった為、何故壁紙の交換を負担しなければならないかをその場で聞きました。

すると、全体的に黄ばんでいることや、ベッドや冷蔵庫があった場所が染みになってしまっているからだとの回答が帰ってきました。

浅はかな知識でしたが、生活をしている上でどうしてもついてしまう汚れについて、内装の修繕を行う場合は、その費用は貸主の負担になるとの話を聞いたことがあった為、その旨話してみました。

すると、なんだかんだ理由をつけられ結局敷金から精算されてしまいました。

チェックポイント

男性が大学卒業時の体験談なので、およそ8年前の話ですが、このころはこういった事は当たり前のように行われていました。

しかし今回のケースは男性が言うとおり、すべて大家さんの貸主負担となるのが妥当と考えられます。

まず壁紙が全体的に黄ばんでいるのとのことですが、4年も住んでいると壁紙は黄ばみます。これは誰が住んでも起きる経年変化(時間の経過によっておこる損耗)であり避けられないことなのです。

次にベッドや冷蔵庫があった場所が染みになったということですが、これは電気焼けと家具など同じ場所に長期間置くと必ずクロスは変色します。これは通常損耗(普通に生活していれば起きる損耗)であり男性が費用を負担する必要がありません。

今回わかりにくい経年変化や通常損耗という言葉がでて来ましたが、わかりやすい例でいうとレンタカーを借りた場合で考えるとわかりやすいです。

レンタカーを借り、とても長い距離を走りタイヤがすり減りますが、車を返却するときにタイヤがすり減っているからといってタイヤ代の請求はされません。

しかし傷などをつけてしまった場合は修理代金を請求されますよね。

賃貸でも同じ考え方で、誰でも普通の生活でついてしまう汚れ・損耗の修繕は借主が負担をする必要がありません。貸主(大家さん)が負担するものなのです。

不動産屋は年上でプロ。しっかり話をするべきだったと後悔…

当時、私はまだ若く、目上の人に対して文句を言って、争いをしたくなかったことと、自分の持っていた知識ぐ実に浅はかで、信ぴょう性がないものであった為に、当時は黙って引き下がりました。

今思えば、あの時もっとよく調べて。

もっとしっかり話をするべきだったなと、後悔しています。

今回は対したトラブルではありませんでしたが、他人の言うことを全て間に受けると実はかなり損をすることも考えられるということを身をもって体験しました。

チェックポイント

男性が言っていることすべてが、賃貸の退去時に多く起きている敷金精算トラブルの原因をあらわしていますね。

不動産のことをしらない借主(住人)がプロの不動産屋から「こうです」と言われたら納得するしかないですものね。

でもこれって単純に考えたら、詐欺ですよね。相手がルールを知らないのをいいことに請求できるものは請求しようとする行為。

では?なぜこんなことが無くならいのか?

元不動産屋の私が考える大きな原因は、まず不動産屋にたいする罰則がない。

不動産屋は広告表示や不動産契約において宅建業法違反を犯せば罰則が適用されますが、この敷金精算トラブルについての過大請求などでは罰則がありません。

そのため大家や管理会社は、とりあえず借主には多く修繕費を請求してモメたら金額を減額という手法を行っている場合もあります。

さらに強気の大家や管理会社では納得出来なければ「裁判で」なんて言われた日には、借主はたまったもんじゃないですよね。次の引っ越し、新しい場所での生活など、ただでさえバタバタしているのにさらにやることが増えると思うと、とてもじゃありませんが敷金精算について多少、損をしてでも早く終わらせてしまうと思ってしまうのです。

こんな敷金精算なんて、誰がどうみたって大家や管理会社が有利に決まっているじゃないですか。

だからこそ大家や管理会社にペナルティを与えるようにして、ルールに沿った請求をしないと大変な目に遭うと認識させることが必要だと思います。

敷金精算トラブルというのは非常に多いです。まだまだ減ることがないトラブルですからみなさんも十分注意しましょう。


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