不動産屋へ入店から部屋を見るまでの流れ・部屋探しの流れ③


こんにちわ。

元不動産賃貸営業マンをしていました中田です。

部屋の見学で不動産会社へ行く前の準備・部屋探しの流れ②を読んで頂き準備が出来た方は不動産屋に行きましょう。

部屋を借りる時に不動産会社で書く受付カードの意味

不動産屋に行くとほとんどの会社で下記のような流れになります。

  1. 受付カード、お客様カードに希望条件などを記入
  2. 担当営業者に相談

不動産屋に行くと受付カード、お客様カードといった紙にあなたの個人情報、探している部屋の希望条件など記入する事になります。

「部屋の希望条件はわかるけど個人情報を書く必要があるの?」

これは全くその通りです。

そこで個人情報として記入する内容は

名前、年齢、住所、メールアドレス、職業

こちらの 5項目だけで大丈夫です。

では各項目について説明をしていきます。

名前

ただし本名を書きたくない方は仮名でも大丈夫です。

年齢

未成年の場合は契約者になれるかの判断に必要になるので未成年の方は年齢を書きましょう。それ以外の方は書いても書かなくて大丈夫です。

住所

書いても書かなくても大丈夫ですが話をする時にほぼ間違いなく聞かれるので、だいたいの住所を書いておきましょう。
例:東京都港区

メールアドレス

ここは書かなくても大丈夫ですが、良い物件が見つかった時に連絡をもらえるよう書いておいた方がよいでしょう。

職業

こちらは非常に重要な内容なので必ず書きましょう。ただ会社名まで書く必要はありません。

勤務先の業種などわかる程度で大丈夫です。
例:製造関係、建築関係、飲食関係、小売り関係、公務員

誰もが知っている大手企業の方であれば会社名を書いてもわかりますが、多くの方は中小企業かと思いますので業種がわかる程度で大丈夫です。

そして学生の方は必ず大学名を書きましょう。

「なぜ職業の記入が重要なのか?」

それは残念ながら住みたい部屋があったとしても仕事内容や所属する学校で入居を断られるケースがあるからです。

営業担当者は入居を断られるような物件を紹介しない為にも職業(業種)の確認を必ずします。

部屋を借りる時に特定の業種や学校で断られる理由

これは大家さんの過去の経験や方針によるものです。

ここで私が営業マン時代に実際に入居を断られたケースを紹介します。

大手コーヒーチェーン店に正社員として勤務の方

理由:大家さんのイメージで飲食関係は帰宅が遅い。入居している方は帰宅時間が早い方ばかりだから。

この時は大家さんにどんな職業でも帰宅が遅くなる場合もあるとお願いしてみましたが、残念ながらダメでした。

公務員の方

理由:過去に公務員の方が入居した時に細かい要望が多かったのでダメ。

普通は公務員の方は収入が安定し、しっかりしているというイメージで入居者としては喜ばれます。
しかし、この大家さんは大雑把な性格で細かい事が面倒なタイプなため、過去の公務員の方のイメージで入居をお断りされました。

○○大学の学生

理由:過去、何度も○○大学の学生がうるさかったので。

これはよくある話です。特定の大学の学生が何度もトラブルを起こすと、○○大学生は入居をお断りとなる場合があります。

なぜ大家さんは上記のようにいろいろと入居者を選ぶのでしょうか?

これには2つの理由があります。


一つ目の理由は過去の経験から家賃滞納しそうな人を入居させないためです。

私が不動産賃貸営業マン時代、大家さんから多くの相談を受ける事がありました。

その中で一番多いトラブルは家賃滞納でした。

家賃滞納者を業種別で分けると、残念ながら特定の業種の方が多かったです。

そんな人はスグに追い出せばいい。と思うかもしれませんが、実はそう簡単に行えないのが現状です。

家賃滞納などトラブルで入居者が出て行かない場合は大家側が訴訟を行い法的な手続きをしなければ入居者に出て行ってもらう事は出来ません。

そのため部屋を出て行ってもらうには時間やお金がかかるので、それであれば最初から入居をお断りするのです。


二つ目の理由は大家さんの偏見です。

これは大家さんの偏見という、とてもくだらない理由で入居を断るのですが、大家さんの建物なのでどんな人を入居させるかどうかの決定権は大家さんにあるので仕方が無いことなのです。


不動産会社で書く受付カードに電話番号の記入は必要ない

受付カードの記入で、まったく書かなくてもよい欄は電話番号です。

もし電話番号の記入を求められたら「メールでの連絡」か「書きたくない」ときっぱり伝えましょう。

それでも強要するようであれば不動産屋を出たほうがよいと思います。

不動産屋の営業方針にもよりますが、私が在籍していた会社は電話番号の記入をお願いして、ダメならメールアドレスの記入をお願いするという流れでした。

これは物件が決まらなかったお客様に再度ご来店頂くために連絡を取った場合、電話連絡が一番、再来店して頂ける可能性が高いためです。

電話番号を伝えると、むやみに電話がかかってくる場合もあるので書く必要はまったくないです。

受付カードの希望条件は絶対譲れない条件だけを書く

受付カードの希望条件の記入についてです。

まず、いちばんベストな方法はネット上で探した見たい物件を決め、営業担当者に見たい物件のような感じでと言えば、だいだいわかってくれます。

見たい物件が決まってない場合は、あなたが絶対譲れない条件だけを書きましょう。

条件が多すぎると、あなたの希望に近くないと判断され紹介されない可能性もあります。譲れない条件だけを書いて、まずはいろいろな図面を見てみましょう。

早くよい物件を出してもらう為には営業マンとの駆け引き

受付カードを記入すると営業担当者がやってきて記入いただいた条件をみながら、希望に近い物件を探していきます。

ここで不動産屋に行った事がある方であれば経験があるかもしれませんが、営業担当者の中には高圧的な態度やチャラそうな人など結構いろいろなタイプの営業マンがいます。

あなたが、この人は無理と思った場合はスグに他の不動産屋に行くようにしましょう。

また営業担当者に物件を探してもらう時には

「今日は○○時までには出ないといけない」とウソでよいので伝えておきましょう。

不動産屋に入って 3時間後~4時間後の時間に設定するのがベストです。

これは時間設定をする事で希望に近い物件を、いちはやく出してもらうためです。

よい不動産会社と悪い不動産会社の選び方と見分け方

いざ不動産屋に入ってみたものの物件は数件しか紹介されず30分で不動産屋を出たなんて方も多いのではないでしょうか?

これは運営方針の違いによるもので、ハッキリいって一般の方ではどこの不動産会社へ行ったらよいかという正解は見つけにくいです。

そこで不動産会社の特徴と対応でわけてみました。

売買、賃貸共に扱うが売買を主としている不動産会社

  • 特徴:外などの看板に貼ってある図面が売買物件ばかり
  • メリット:まれにお宝物件がある
  • デメリット:賃貸には力を入れていないため、紹介する物件が少ない

自社で管理している賃貸物件が多い不動産会社

  • 特徴:基本的に自社管理物件しか紹介しない。昔ながらの不動産屋に多い。
  • メリット:自社管理物件なので、家賃など多少の交渉がききやすい事が多い
  • デメリット:態度が悪い、自社管理物件以外は紹介しない事が多い

賃貸の仲介を主として行っている不動産会社

  • 特徴:若いスタッフが多い
  • メリット:多くの物件を紹介してくれ、フットワークが軽い
  • デメリット:無理にでも契約を取ろうとする事が多い

いかがでしょうか?

不動産屋に行った事がある方は、上記のような印象を感じた事があるのではないでしょうか。

自分の希望に近い物件を紹介してくれる不動産屋を探してみましょう。

親切、丁寧で自分に合った不動産会社を選ぶ

不動産屋の数は非常に多いです。

特定の不動産屋にこだわる必要もありませんし、いろいろな不動産屋に行っても良い物件が何件も出てくるわけではありません。

同じような物件であれば安心、丁寧な不動産屋にした方がいいです。

私は気持ちよく部屋探しが出来る不動産屋を選ぶ事をオススメします。


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