部屋を借りる時の契約書を勝手に上書きされたトラブル体験談


全国各地で起きている賃貸住宅に関するトラブル。

今回は大阪府の賃貸で起きた契約書トラブルについてお話を聞かせていただきました。

そして元不動産賃貸営業マンの私が今回お話を聞かせていただき感じた大事なチェックポイントについて書いてみました。

初めての部屋探し。営業マンは親切でなんでも教えてくれた!

現在27歳女性、当時21歳OLで、実家から一人暮らしのため賃貸マンションを借りた際の話です。

場所は職場が大阪の京橋だったので、大阪市城東区周辺での引越でした。

当時まだ若かった私は、物件を借りる行為自体、右も左もわからず、手探りで引越し準備を進めていました。

ひとまず不動産屋に足を運び、条件に合う物件を探してもらいました。

このとき担当してくれた男性は感じがよく、分からないことはなんでも教えていただけたので親切だなと感じていました。

チェックポイント

そうなんですよね。本当に初めての部屋探しというのはわからなくて苦労しますよね。

なんでも親切に教えてくれる担当者でよかったですね。

良い不動産屋、悪い不動産屋を見分けるというのは非常に難しいです。良い不動産屋であったとしても担当営業マンと合わなければ、その不動産屋には行きたくなくなりますしね・・・。

契約書を勝手に上書きされ不信感をいだくように・・・

そしてこの日のうちに3件の物件を周り、ここだと思う目星はつき、仮契約をして帰りました。

その後、契約書へのサインやその他手続きがあったのですが、少し不備があったようで、やり直しを依頼されましたが、私は仕事が残業続きでなかなか時間をとることができず、少し待っていただくようお願いし、了解いただきました。

しかしその間私が知らない間にあり得ないことをされていたのです。

不動産側が時間がなかったのかは知りませんが、その都合で勝手に書き直しや、私の苗字のシャチハタ印鑑を買ってきて、契約書に捺印されていたのです。

確かに手間はこれで省けたのですが、そんなことまでして、大切な契約書に勝手に上書きするなんて信じられませんでした。

というか、勝手に客の契約書に手を付けるとかダメでしょと、かなり不信感をいだきました。

担当の人には、「○○さんの代わりに書き直しときましたので、もう大丈夫です!」とまるでいいことしてやったかのように言われました。

まだ若かったのもあり、ここで文句をいうこともできず、まあ特になにも危害は及んでないからいいかと思ったので、受け流すことにしました。

チェックポイント

やはり出ましたね。お客様が必ず言う「仮契約」。

このブログで何度もお話しさせていただいていますが部屋を借りるさいに「仮契約」というのは存在しません。

みなさんが言う「仮契約」とは「申し込み」の段階です。契約でも何でもありません。その部屋に入居したいという「申し込み」をした状態です。

なぜ?多くの人が「仮契約」という言葉を使うかというと、それは「申し込み」後、入居審査に落ちるという場合が非常に少ないからです。特別な問題がない限り入居を断られることが少ないので、みなさん「申し込み」を「仮契約」と思ってしまうのです。


さて今回、女性の契約を担当する不動産会社が行った契約書を勝手に上書きする行為。もう終わってますね。「これだから不動産屋は・・・」と言われてしまう業種なのです。

私はいくつもの賃貸契約をしてきましたが、さすがに契約書を勝手に上書きなんていうのは聞いた事もありません。

私たち不動産屋が、お客様の代わりに記入することがあるのは「入居申し込み書」などです。契約書の代筆なんて一切行いません。

「入居申し込み書」を記入するときに、たまたま両親が電話に出れなくて連帯保証人の収入がわからない、勤め先の年商がわからないなど。すぐにわかならい事項は空白にしてもらい、後日わかり次第、わたしたち不動産屋が代筆させていただく事はよくあります。

もちろん、代筆の許可をもらっておこないます。

しかし今回の不動産屋は、あまりにもヒドイですね。恐らく契約を急いだ理由は自分の歩合給、または店舗の売上げの為だと思われます。

私が勤めた不動産賃貸の会社でも私自身の歩合給、店舗の売り上げ次第によってはお客様に契約を急いでもらったことがあります。もちろんお客様には、その事は伏せて他の理由という事にしますが・・・。

それでも契約書の上書きなんてことは絶対にしないです。こんなことが発覚したら行政処分の対象になりますからね。

言った言わないのトラブルになり遂にクレームを言うことに!

それからです。

その部屋にはアコーディオンカーテンがついており、私はワンルームの部屋でこんなカーテンがあったら余計狭く感じると思っていたので、担当の人に相談し、このカーテンは希望があれば外せるから申告すればいいとのことで聞いていました。

ですが、契約後お願いしようと頼んだら、「そんなことはできない」と言われたのです。

物件を見に行ったときに外せると言われたといっても、そんなことは言った覚えがありませんの一点張りです。

さすがにこれには苛立ちました。とうとう私はクレームをいうことに。

チェックポイント

これも、よくあることですね。言った言わないトラブルです。

私も不動産賃貸営業マン時代に言った言わないトラブルにあったことがあります。私の場合は、2LDKで1部屋にしかエアコンが付いていない物件を紹介し、そのことも説明していたのですが契約直前に全部屋にエアコンが付いていないとクレームを受けたことがあります。

この言った言わないトラブルは頻繁に起こることなので要望、質問は必ず証拠として残るメールを送るようにしましょう。若干、手間ですがメールで証拠を残しておくことが一番いいですね。

問題は解決したが二度とこの不動産は利用しない

その不動産屋のお客様センターへ苦情を入れ、契約書を勝手に書かれた事実、カーテンの話を全てオペレーターへ話し、謝罪とカーテンの取り外しを要望しました。

その後コールセンターから不動産へ連絡がいき、担当のひとから私に連絡が入りました。

かなりの指導を受けたようで、平謝りでした。

カーテンも外してもらい、ようやく解決しましたが、きっと私は適当な対応でいいと、若いからなめられていたのかもしれません。

しかしいい教訓になりました。もう二度とこの不動産を利用することはないでしょう。

チェックポイント

クレームを言って正解でしたね。もし言わなければ損をするの自分自身ですからね。

今回のケースでは女性が初めての部屋探しということで非常に苦労されたと思います。

いまでこそ部屋を借りる時の方法はネット上で説明されていたりもするので情報が集めやすくなっていますが、契約の流れなどは物件や不動産屋によって異る場合も多く戸惑う方も多いのが事実です。

もし、こんな不動産に遭遇したら、たとえ良い物件でも契約するのは止めておきましょう。後々いろいろなことでトラブルが起きることが目にみえてますから。


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